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無念の投了 戦い抜いた加藤一二三九段

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無念の投了 戦い抜いた加藤一二三九段

更新 sty1706200022
感想戦も記者会見も行わす、タクシーに乗り込む加藤一二三九段=20日午後、東京都渋谷区の将棋会館(春名中撮影) 感想戦も記者会見も行わす、タクシーに乗り込む加藤一二三九段=20日午後、東京都渋谷区の将棋会館(春名中撮影)

 “神武以来の天才”として将棋界に揺るぎない地位を築き、将棋一筋の人生を戦い抜いた加藤一二三・九段(77)が20日、燃え尽きたかのように現役生活に別れを告げた。

 竜王戦ランキング6組で高野智史四段に投了を告げたとき、複雑な思いが込み上げたのだろうか。対局後の感想戦を行わず、怒ったような厳しい表情で足早に将棋会館を後にした。

東京都渋谷区の将棋会館を出る加藤一二三九段=20日午後、(春名中撮影)
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東京都渋谷区の将棋会館を出る加藤一二三九段=20日午後、(春名中撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 加藤九段は得意の矢倉戦法を選択した。相手の攻めを誘い、激しく反撃に転じた。しかし、中盤から苦しくなり、最後は力尽きた形で敗れた。「きょうはコメントはありません」。言葉が心なしか沈み、悲しく聞こえた。
 この数年、テレビ番組などの出演が増え、「ひふみん」の愛称で人気者に。愛すべきキャラクターはお茶の間にも浸透した。しかし、その多忙な中、77歳を超えても対局前にはホテルに缶詰めとなり、研究に没頭した。
 「最後の最後まで勝利を信じて、指し続けるだけです」。戦う情熱が衰えることはなく、大棋士のプライドを守り続けた。

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