産経フォト

【大山文兄のV1ウオッチ#35】サウジ伝説は本物だった…

ニュース

【大山文兄のV1ウオッチ#35】サウジ伝説は本物だった…

更新 sty1703180026
訪日を終えてエスカレーター式タラップで国王専用機(ボーイング747-400:機体番号HZ-HM1)に向かうサウジアラビアのサルマン国王 =15日午後、羽田空港(大山文兄撮影) 訪日を終えてエスカレーター式タラップで国王専用機(ボーイング747-400:機体番号HZ-HM1)に向かうサウジアラビアのサルマン国王 =15日午後、羽田空港(大山文兄撮影)
V1スポットに駐機するサウジアラビアの国王専用機(ボーイング747-400:機体番号HZ-HM1)=15日午後 羽田空港(大山文兄撮影)
画像を拡大する
V1スポットに駐機するサウジアラビアの国王専用機(ボーイング747-400:機体番号HZ-HM1)=15日午後 羽田空港(大山文兄撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 これまで航空ファンがひそかに語り継いできたサウジ伝説。V1ウオッチではその新たな1章として、輸送機によるエスカレーター式タラップの到着を報じました。ところがその後は各社が怒涛(どとう)のサウジ報道を開始し、来日時には沸騰点に。TV各社はヘリまで飛ばして国王の車列を追いかけましたが、少ない車列、期待はずれの購買力…。報道量は来日3日目で失速。今回の来日を私は“サウジの砂嵐”と表現してきましたが、本当の砂嵐はわれわれメディアだったのかもしれません。

内部が謎に包まれた別名“医療機”のボーイング757-200(機体番号:HZ-HMED)。機首には医療を意味するMEDの文字が記されている =15日午後 羽田空港(大山文兄撮影)
画像を拡大する
内部が謎に包まれた別名“医療機”のボーイング757-200(機体番号:HZ-HMED)。機首には医療を意味するMEDの文字が記されている =15日午後 羽田空港(大山文兄撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 航空ファン的なトピックとしては、いずれも初飛来となる国王専用機のボーイング747-400(機体番号:HZ‐HM1)、その予備機のボーイング747SP(機体番号:HZ-HM1B)、そして81歳の国王をサポートする医療機のボーイング757-200(HZ-HMED)の3機でした。本来ならば1機丸ごと病院の医療機こそが、エスカレーター式タラップ以上のすごさなのです。しかしこちらにはどのメディアも気づかなかったですね。

訪日の日程を終えて、見送りの人たちに手を振りながら国王専用機に乗り込むサウジアラビアのサルマン国王 =15日午後、羽田空港(大山文兄撮影)
画像を拡大する
訪日の日程を終えて、見送りの人たちに手を振りながら国王専用機に乗り込むサウジアラビアのサルマン国王 =15日午後、羽田空港(大山文兄撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 そしてサルマン国王は3泊4日の滞在を終え、エスカレーター式タラップで機中の人へ。私の予想では見送りの方々に顔を向けながらエスカレーターを上がっていくと思っていたのですが、やはり進行方向とは逆を見ることは危なかったのかもしれません。それでも搭乗前見送りの方々に笑顔で手を振る国王の姿、いつまでもお元気で…。

■サルマン国王離日のV1スポット、360°パノラマはこちら

V1スポットからのプッシュバックされる、サウジアラビアの国王専用機(ボーイング747-400:機体番号HZ-HM1) =15日午後 羽田空港(大山文兄撮影)
画像を拡大する
V1スポットからのプッシュバックされる、サウジアラビアの国王専用機(ボーイング747-400:機体番号HZ-HM1) =15日午後 羽田空港(大山文兄撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 事前の情報では40機ともいわれた来日機ですが、日本側関係者によると、今回のサルマン国王来日には計21機(来日の12日は5機)が運用されたそうです。これには先遣隊機、輸送機、民間機、随行機、専用機の全てが含まれています。そしてV1ウオッチが確認した機体番号は15機分。日本側の数と合いませんがこれには事情があります。

V1スポットからのプッシュバック後、RW34Rに向けてタキシングするサウジアラビアの国王専用機(ボーイング747-400:機体番号HZ-HM1) =15日午後 羽田空港(大山文兄撮影)
画像を拡大する
V1スポットからのプッシュバック後、RW34Rに向けてタキシングするサウジアラビアの国王専用機(ボーイング747-400:機体番号HZ-HM1) =15日午後 羽田空港(大山文兄撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 例えばHZ-MF6という機体番号の1機が、羽田とリヤドを2往復したとします。この際、日本側では2機とカウントされますが、V1ウオッチでは機体番号での識別のため1機です。今回の運用では同じ機体が何度もピストン輸送を行っておりますし、コマーシャル便を使用した随行者に関しては完全にお手上げです。メディアの報道で使用するならば21機、航空ファン的には機体番号分という数になります。

V1スポットからのプッシュバック後、RW34Rに向けてタキシングするサウジアラビアの国王専用機(ボーイング747-400:機体番号HZ-HM1)。機体の底に取り付けられた大型センサーがとても気になります =15日午後 羽田空港(大山文兄撮影)
画像を拡大する
V1スポットからのプッシュバック後、RW34Rに向けてタキシングするサウジアラビアの国王専用機(ボーイング747-400:機体番号HZ-HM1)。機体の底に取り付けられた大型センサーがとても気になります =15日午後 羽田空港(大山文兄撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 ではなぜ来日機は事前報道の半分に減ってしまったのでしょうか。元々は外務省側も「直前まで何人来るのか予想できない」としており、考えられる最大が40機でした。ところが来日直前、大物閣僚が相次いで来日をキャンセルしたのです。

 サウジはアメリカのトランプ政権側とムハンマド副皇太子による会談が急きょ決まり、その準備としてジュベイル外相、ファリハエネルギー産業鉱物資源相、カサビ商業投資相らが来日をキャンセルし訪米の準備に入りました。さらにサウジの国営石油会社CEOまでもが来日をキャンセルしたため、最低4機は来日機が減ったと思われます。

V1スポットに駐機しサルマン国王の到着を待つ国王専用機(ボーイング747-400:機体番号HZ-HM1)=15日午後 羽田空港(大山文兄撮影)
画像を拡大する
V1スポットに駐機しサルマン国王の到着を待つ国王専用機(ボーイング747-400:機体番号HZ-HM1)=15日午後 羽田空港(大山文兄撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 それでも十二分にわれわれファンを楽しませてくれたサルマン国王の来日。サウジ伝説は本物でした。この日は深夜にアメリカのティラーソン国務長官の初来日も予定されていたのですが、私は数日間寝ていない状態だったのでパス。そして18日現在、羽田には重要なものがまだ残されているはずなんですけど…。もしその様子が撮影できましたらV1ウオッチの#36でお届けしますが、その前にロシアが来ますね…。(写真報道局・大山文兄)

 以下はV1ウオッチが独自に調査した今回の使用機体一覧です。今回の撮影時のまとめ、次回来日時の情報としてお使いください。

【サルマン国王来日で運用された機体機一覧】(●羽田▲成田)
 (国王専用機)Boeing 747-400(機体番号:HZ-HM1)スポットV1
 (予備機)Boeing 747-400(機体番号:HZ-HM1B)スポットV2
 (医療機)Boeing 757-200(機体番号:HZ-HMED)スポット408

【カーゴ】
  ▲Boeing 747-400(機体番号:TC-ACR)
  ▲Boeing 747-400(機体番号:TC-MCT)
  ▲Boeing 777-200(機体番号:HZ-AK74)
  ●Ilyushin Il-76TD-90VD(機体番号:RA-76950)

【人員輸送】
  ●Boeing 777-200(機体番号:HZ-AKF)
  ●Boeing 737-700(機体番号:HZ-MF1)
  ●Gulfstream G300(機体番号:HZ-MF3)
  ●Boeing 737-700(機体番号:VP-BOP)
  ●Boeing 737-700(機体番号:HZ-MF2)
  ●Boeing 737-900(機体番号:HZ-MF6)
  ●Boeing 777-300(機体番号:HZ-AK32)
  ●Airbus A319(機体番号:VP-CMJ)


☆V1ウオッチ全編は 【コチラから】

スゴい!もっと見る

瞬間ランキングもっと見る

話題のランキング