view あの時の夢再び、時を待つ 宮城・休園中の「化女沼レジャーランド」
更新 sty1612180001 身の丈を超すほどの雑草が伸びた遊園地に、許可を得て入った。人けは全くない。獣道のような道を進むと、朽ちかけたメリーゴーラウンドやコーヒーカップなどの遊具が現れ、観覧車がそびえ立っていた。
ラムサール条約の登録湿地・化女沼の近くにある「化女沼レジャーランド」(宮城県大崎市)。故郷の化女沼を活気づけようと、地元で不動産会社を経営する後藤孝幸さん(86)が、昭和54年に「化女沼保養ランド」として開園させた。
ゴルフ練習場やホテルも併設し、最盛期には年間20~30万人の人が訪れる人気の観光地だった。しかしバブル崩壊で来場者は激減、平成12年に休園した。その後、温泉掘削に成功したが再開には至らなかった。
現在、園内は立ち入り禁止。遊具は撤去されずそのままだ。どれも雑草に埋もれ、ガラス部分は割れていて、鉄の部分はさび付いている。
廃虚の風景は映画やテレビドラマなどの撮影で使われたことも。また、コスプレイベントの会場として使われたり、廃虚マニア向けの見学ツアーも行なわれている。
後藤さんは「できれば化女沼を一大観光地にしたいという夢を引き継いでくれる人に売却したい。遊具も次の所有者の方に有効活用してもらえるよう残している」と話す。
東北旅行中、この遊園地に立ち寄った神奈川県秦野市に住む女子大生(22)は「昔にぎわっていた場所が廃虚になってしまったというコントラストが好き」と、回らぬ観覧車を見つめながら思いをめぐらせていた。(写真報道局 三尾郁恵)






