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秋色に染まる「猫寺」 福井・御誕生寺

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秋色に染まる「猫寺」 福井・御誕生寺

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鮮やかな紅葉に彩られた寺の境内でゆったりとした時間を過ごす猫=11月22日、福井県越前市の御誕生寺(尾崎修二撮影) 鮮やかな紅葉に彩られた寺の境内でゆったりとした時間を過ごす猫=11月22日、福井県越前市の御誕生寺(尾崎修二撮影)
鮮やかな紅葉に彩られた寺の境内でゆったりとした時間を過ごす猫。彼の名前は「オオタクン」御誕生寺の人気者だ=11月22日、福井県越前市の御誕生寺(尾崎修二撮影)
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鮮やかな紅葉に彩られた寺の境内でゆったりとした時間を過ごす猫。彼の名前は「オオタクン」御誕生寺の人気者だ=11月22日、福井県越前市の御誕生寺(尾崎修二撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 「そろそろ紅葉の見頃も終わりますよ」― 電話でそう聞かされ、大急ぎで福井県越前市の御誕生寺に向かった。前夜から降り続いた雨は明け方にあがったが、ひんやりとした空気が晩秋を実感させる。
 広い駐車場の端にずらりと並んだお地蔵様を見守るように座る猫。その後ろで、真っ赤に染まったモミジが鮮やかな背景を演出していた。「間に合った~!」そう呟きながら、この日最初のシャッターを切った。あと数日遅かったら、この色は見られなかったかも知れない。
 そんな〝ファーストカット〟に納得し、改めて車の中で機材を準備した後、ドアを開けると何かにぶつかる感触…広い駐車場の真ん中に停めたのに。足下に目をやるとそこには「レオ」の姿があった。猫寺としてすっかり有名になった御誕生寺の元祖アイドル猫だ。
 参拝客の車のダッシュボードが大のお気に入りで、油断するとすぐに車内へ侵入してくる。無理に降ろそうとすると怒って大きな声で鳴く。乗っていることに気付かなかった人が、うっかり連れ去ってしまわないかと心配になるほど人なつこい。ひとしきりレオを撮影して、ふと気付けば右も左も後ろにも、猫・ネコ・ねこ!

「オオタクン」の視線の先は・・・紅葉?それとも獲物?寺の裏にある小道は落ち葉のカーペットだ=11月22日、福井県越前市の御誕生寺(尾崎修二撮影)
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「オオタクン」の視線の先は・・・紅葉?それとも獲物?寺の裏にある小道は落ち葉のカーペットだ=11月22日、福井県越前市の御誕生寺(尾崎修二撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 「猫の数は概ね30匹前後を推移している」と話すのは猪苗代昭順副住職。
 2002年の再建時に、4匹の捨て猫から始まった「猫寺」の歴史は、決して平坦な道のりではなかった。避妊・去勢などの対策をしていなかった猫たちは、どんどん数を増やし、一時は80匹を超える勢いだったという。その全てに目が行き届くはずもなく、当時の状況を「本来あるべき姿ではない」と感じた副住職は、インターネットを通じて寺の情報を発信することにした。
 今ではフェイスブックのフォロワー数が1万5千人に迫る勢いで、理解のある「御誕生寺ファン」が数多く寺を訪れるようになった。パソコンやインターネットの知識に長けた若い修行僧らの力で、豊富な写真が閲覧できるブログも人気だ。

御誕生寺のスター猫「レオ」。車のドアを開けて油断すると…=11月22日、福井県越前市の御誕生寺(尾崎修二撮影)
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御誕生寺のスター猫「レオ」。車のドアを開けて油断すると…=11月22日、福井県越前市の御誕生寺(尾崎修二撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 その強い発信力は、猫の幸せのためにも大きな成果をあげている。動物愛護センターと協力して随時開催している譲渡会は、数多くの里親候補が参加して人と猫の「縁」を結んでいるのだ。
 副住職からは「最終的にはこの寺に猫が1匹もいなくなっても構わない」という言葉も聞かれたが、その裏には「不幸な猫の数をゼロにしたい」という強い意志が見えた。全ての猫が、温かい家族の元で暮らせるようになって欲しいと、心から願っているからこその言葉だろう。
 幾度となく御誕生寺を取材してきた記者が思うに、この寺に暮らす猫たちは間違いなく幸せだ。若い修行僧らは皆、黙々と猫の世話をしている。修行の一環として当たり前のように。そしてその当たり前があまりにも優しさに満ちている。
 人見知りな猫には境内の裏手で個別にエサを用意し、アレルギーを発症している猫には対策を講じた「特別食」を与え…。「自分が猫なら、ここに住みたい」とさえ思わせる。

寺の境内でゆったりとした時間を過ごす猫。「レオ」という名のこの猫は御誕生寺のスター猫だ=11月22日、福井県越前市の御誕生寺(尾崎修二撮影)
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寺の境内でゆったりとした時間を過ごす猫。「レオ」という名のこの猫は御誕生寺のスター猫だ=11月22日、福井県越前市の御誕生寺(尾崎修二撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 大晦日、除夜の鐘が鳴り響く境内には例年300人以上の参拝者が訪れる。修行に寺務に多忙を極める僧侶らをよそに、猫はブラブラと境内を歩き回る。それでいい。それが猫の仕事なのだから。
 年末年始、福井へ帰省した人々を「故郷の温もり」をもって迎える寺の猫。彼らの絆が末永く続きますように…。そう祈って御誕生寺を後にした。(写真報道局 尾崎修二)

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鮮やかな紅葉に彩られた寺の境内でゆったりとした時間を過ごす猫。ちなみに名前は「ノッキー」。軒下が好きだったから、とのこと=11月22日、福井県越前市の御誕生寺(尾崎修二撮影)
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鮮やかな紅葉に彩られた寺の境内でゆったりとした時間を過ごす猫。ちなみに名前は「ノッキー」。軒下が好きだったから、とのこと=11月22日、福井県越前市の御誕生寺(尾崎修二撮影)フルスクリーンで見る 閉じる
行儀良く並んだ猫たちの朝食風景。御誕生寺名物だ=11月22日、福井県越前市の御誕生寺(尾崎修二撮影)
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行儀良く並んだ猫たちの朝食風景。御誕生寺名物だ=11月22日、福井県越前市の御誕生寺(尾崎修二撮影)フルスクリーンで見る 閉じる
寺の裏にある小道は落ち葉のカーペット。人気猫の「オオタクン」が気持ちよさそうに歩いていた=11月22日、福井県越前市の御誕生寺(尾崎修二撮影)
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境内で自由に過ごす猫。この背中の模様が、お地蔵様のように見えるのは気のせい?=11月22日、福井県越前市の御誕生寺(尾崎修二撮影)
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境内で自由に過ごす猫。この背中の模様が、お地蔵様のように見えるのは気のせい?=11月22日、福井県越前市の御誕生寺(尾崎修二撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

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