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安倍晋三首相がキューバ訪問 北朝鮮問題で協力要請 

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安倍晋三首相がキューバ訪問 北朝鮮問題で協力要請 

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フィデル・カストロ前国家評議会議長と握手する安倍晋三首相。(AP Photo/Alex Castro) フィデル・カストロ前国家評議会議長と握手する安倍晋三首相。(AP Photo/Alex Castro)
 キューバの首都ハバナで行われた署名式でラウル・カストロ国家評議会議長(中央右)と拍手する安倍首相(同左)=22日(共同)
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 キューバの首都ハバナで行われた署名式でラウル・カストロ国家評議会議長(中央右)と拍手する安倍首相(同左)=22日(共同)フルスクリーンで見る 閉じる

 安倍晋三首相は22日午後(日本時間23日午前)、政府専用機で米ニューヨークからキューバの首都ハバナに到着した。首相はキューバ革命のカリスマ的指導者、フィデル・カストロ前国家評議会議長、フィデル氏の弟で国家元首のラウル・カストロ議長と相次いで会談し、キューバが北朝鮮と友好関係にあることを踏まえ、北朝鮮の核・ミサイル問題での協力を要請した。日本人拉致問題の解決についても理解を求めた。日本の首相がキューバを訪問したのは初めて。

フィデル・カストロ前国家評議会議長と会談する安倍晋三首相。(AP Photo/Alex Castro)
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フィデル・カストロ前国家評議会議長と会談する安倍晋三首相。(AP Photo/Alex Castro)フルスクリーンで見る 閉じる

 首相はフィデル氏と同氏の自宅で約70分間会談し、北朝鮮の核・ミサイルについて「国際社会の平和と安定に対する従来と異なる脅威にある。厳しく対応する必要がある」と指摘した。フィデル氏は核兵器の脅威に言及した上で「キューバでも(原爆が投下された)広島と長崎の悲劇が長く語られている。両国は核のない世界を作ることで一致している」と同意した。

 キューバのラウル・カストロ国家評議会議長と会談する安倍首相(左端)=22日、キューバ・ハバナ(共同)
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 キューバのラウル・カストロ国家評議会議長と会談する安倍首相(左端)=22日、キューバ・ハバナ(共同)フルスクリーンで見る 閉じる

 また首相は先月90歳の誕生日を迎えたフィデル氏に祝意を伝達。「過去2回のフィデル氏の訪日により二国間関係は大きく進展した。平成15年の訪日でフィデル氏が広島を訪問して被爆の実相に触れ、『人類はこのような経験を二度と繰り返してはいけない』と記帳したことは日本国民に深い感銘を与え、国際社会への強いメッセージとなった」と述べた。

 安倍首相と会談するキューバのラウル・カストロ国家評議会議長(右端)=22日、キューバ・ハバナ(共同)
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 安倍首相と会談するキューバのラウル・カストロ国家評議会議長(右端)=22日、キューバ・ハバナ(共同)フルスクリーンで見る 閉じる

 これに対しフィデル氏は日本の首相のキューバ初訪問を歓迎し、「日本がさまざまな分野で努力を重ね、世界に貢献していることに感銘を受けている」と称賛した。首相とフィデル氏は農業や教育分野でも意見交換した。

 キューバのラウル・カストロ国家評議会議長(左)と歓迎式典に臨む安倍首相=22日、キューバ・ハバナ(共同)
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 キューバのラウル・カストロ国家評議会議長(左)と歓迎式典に臨む安倍首相=22日、キューバ・ハバナ(共同)フルスクリーンで見る 閉じる

 安倍首相はこの後、国家評議会で約45分間、ラウル氏と会談し、両国の経済連携の強化で合意。首相はがん診療などに必要な医療機材を供与するため、12億7300万円の無償資金協力を実施する方針を伝えた。キューバは鉱物や観光資源などが豊富な一方、社会資本は著しく不足し、将来的な開発需要は大きい。首相は経済支援などを通じてキューバとの結びつきを強化したい考えだ。

 首相はこのほか、在キューバの日系人とも懇談した。 【ハバナ=石鍋圭】

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