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大阪の百舌鳥・古市古墳群、推薦へ 2019年の世界遺産登録目指す

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大阪の百舌鳥・古市古墳群、推薦へ 2019年の世界遺産登録目指す

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日本最大の仁徳天皇陵古墳など百舌鳥古墳群 =6月、堺市(本社ヘリから、宮沢宗士郎撮影) 日本最大の仁徳天皇陵古墳など百舌鳥古墳群 =6月、堺市(本社ヘリから、宮沢宗士郎撮影)キヤノン EOS-1D X:EF28-300mm F3.5-5.6L IS USM

 国の文化審議会は31日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産への平成31(2019)年の登録を目指し、国内最大の前方後円墳・仁徳天皇陵古墳(大山古墳)を含む「百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群」(大阪府)を推薦することを決めた。

履中天皇陵古墳(左上)、仁徳天皇陵古墳(右)、御廟山古墳(左下)=6月、堺市(本社ヘリから、宮沢宗士郎撮影)
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履中天皇陵古墳(左上)、仁徳天皇陵古墳(右)、御廟山古墳(左下)=6月、堺市(本社ヘリから、宮沢宗士郎撮影)キヤノン EOS-1D X:EF28-300mm F3.5-5.6L IS USMフルスクリーンで見る 閉じる

 政府が来年2月1日までに正式な推薦書を提出。登録の可否は、31年夏のユネスコ世界遺産委員会で審議される。登録が決まれば府内初の世界遺産となる。

 文化審の佐藤信・世界文化遺産部会長は選定理由を「(登録に必要な)顕著な普遍的価値が認められ、相対的に最も準備が進んでいる。価値が視覚的に理解しやすい」と説明。ただ、「推薦内容の見直しを迫られる可能性もある」との厳しい見方も示した。

 百舌鳥・古市古墳群は、大阪南部の堺、藤井寺、羽曳野の3市に残る大小の古墳のうち、墳丘の形が見た目で分かりやすい49基で構成。4世紀後半から5世紀後半に築造され、円墳、方墳など多様な墳形と規模の古墳があり、「古代日本の文化や技術を示す希少な物証」として推薦する。

「第一歩を踏み出せた」吉報に関係者ら笑顔 

 「百舌鳥・古市古墳群」の世界文化遺産登録に向けた31日の国内候補決定を受け、大阪府庁で吉報を待っていた関係者らは「第一歩を踏み出せた」と喜びをかみしめた。

世界文化遺産推薦候補決定を受け、あいさつする松井一郎大阪府知事 =31日午後、大阪市中央区の大阪府庁(宮沢宗士郎撮影)
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世界文化遺産推薦候補決定を受け、あいさつする松井一郎大阪府知事 =31日午後、大阪市中央区の大阪府庁(宮沢宗士郎撮影)キヤノン EOS-1D X:EF70-200mm F2.8L IS Ⅱ USMフルスクリーンで見る 閉じる

 この日は午後4時ごろに府庁の「正庁の間」に関係者約70人が集合。松井一郎知事のほか堺市の竹山修身(おさみ)市長、世界遺産登録を応援する府民会議の会長を務める尾崎裕・大阪商工会議所会長らも顔をそろえた。

 文化庁から連絡を受けた後、松井知事が「百舌鳥・古市古墳群が国内推薦の候補に決定しました」と報告すると、待ちに待った吉報に会場から割れんばかりの拍手が起こった。

 笑顔であいさつに立った松井知事は「支援をいただいたすべての人のおかげだが、これは第一歩。正式に登録された折に、みなさんとともに全身で喜びを表現したい」と述べ、万歳をあえて“封印”。続いてあいさつした竹山市長も「まずは喜びたい。しかし、昨年の悔しさを忘れてはならない。その思いを持って本来の登録までがんばりたい」と気を引き締めた。

桂文枝さんと談笑する松井一郎大阪府知事と竹山修身堺市長(右) =31日午後、大阪市中央区の大阪府庁(宮沢宗士郎撮影)【キヤノン EOS-1D X:EF70-200mm F2.8L IS Ⅱ USM】 
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桂文枝さんと談笑する松井一郎大阪府知事と竹山修身堺市長(右) =31日午後、大阪市中央区の大阪府庁(宮沢宗士郎撮影)【キヤノン EOS-1D X:EF70-200mm F2.8L IS Ⅱ USM】 キヤノン EOS-1D X:EF70-200mm F2.8L IS Ⅱ USM フルスクリーンで見る 閉じる

 府民会議の発起人の一人でもある上方落語協会会長の桂文枝さんは、今後の世界文化遺産への登録について「私は絶対大丈夫だと思っている。こんなにうれしいことはない」と笑顔。「世界遺産になった富士山に登って、『(古墳群が)何とか世界遺産の代表になるように』とお願いを申し上げてきた。それが通じたんだと思います」と会場を沸かせた。

企画制作:産経デジタル