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東京国立博物館で特別展「仁和寺と御室派のみほとけ」【白洲信哉「旅と美」360°パノラマ】

伝統・文化

東京国立博物館で特別展「仁和寺と御室派のみほとけ」【白洲信哉「旅と美」360°パノラマ】

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東京国立博物館で特別展「仁和寺と御室派のみほとけ」【白洲信哉「旅と美」360°パノラマ】

 東京・上野の東京国立博物館平成館で、特別展「仁和寺と御室派のみほとけ-天平と真言密教の名宝-」が開催中です。

 御室の桜で知られる世界遺産仁和寺。仁和四年(888年)、宇多天皇は先帝光孝天皇の遺旨を受け、落慶供養を行い、元号から寺号を仁和寺と称した。天皇はその子醍醐天皇に譲位し、東寺長者益信を戒師として出家得度し、法皇となり、仁和寺の伽藍一郭に、御住房を建て定住された。

 法皇の住まいする僧房を「御室」といい、その後も歴代門跡が天皇の皇子が継承することが、鎌倉時代まで続き、以後も宮家出自の人たちによって受け継がれたことから、門跡寺院筆頭として「御室」という名が後世まで伝えられたのだ。

 歴代天皇の厚い帰依を受けた事から、優れた絵画、書跡、仏像、などが伝わった名刹から、目を見張る至宝が新年の東京にやってきた。

 創建時の金堂本尊国宝の「阿弥陀如来坐像」は観音勢至両脇侍と共に三尊を展示。修復を終え、装丁も見事な国宝「三十帖冊子」は、唐に渡った弘法大師空海の「偕行草」の書体が見所で、全国790寺から選ばれた真言宗御室派各寺からは、秘仏やご本尊が一堂に。

 中でも会期後半(2月14日から)、西国三十三カ所第五番札所である大阪葛井寺の国宝「千手観音菩薩坐像」は、江戸時代の出開帳以来の東京へ。これは見逃せない。また、同じく国宝で、最小の仏像である「薬師如来坐像」は、香木の白檀を精緻に彫り、通常は拝観が叶わない「秘仏」も後期展示なのでご注意を。3月11日まで。(文・パノラマ写真 白洲信哉氏)
(撮影機材:リコー THETA S )

白洲信哉(しらす・しんや) 白洲信哉(しらす・しんや)  文筆家。昭和40年生まれ、東京都出身。日本文化の普及に努め、展覧会など文化イベントの制作にも携わる。平成25年から骨董(こっとう)・古美術の月刊誌『目の眼』編集長。

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