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天国へ通話できるピンク電話【東日本大震災パノラマ】Vol.474

東日本大震災

天国へ通話できるピンク電話【東日本大震災パノラマ】Vol.474

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天国へ通話できるピンク電話【東日本大震災パノラマ】Vol.474

 仙台市若林区荒浜に、「天国へ電話できるボックス」がある。

 この電話は元住民らの集いの場になっている「里海 荒浜ロッジ」の一角に昨年末建てられた。ボックスには「会えなくなった人に電話でお話ししてみましょう」と書かれていて、ピンクの電話が置かれている。横には電話帳、10円玉が数枚。線は通じていなく、受話器を上げ耳に当ててみても何も聞こえない。

 荒浜ロッジは、住民有志がつくる「荒浜再生を願う会」代表の貴田喜一さん(71)の自宅跡地作られている。貴田さんは「荒浜は被災者が多い。電話でつぶやくことで、少しでも心を和らげ癒しになれば」と話す。ここに来たら必ず電話する人もいて「気が晴れる」と話す人もいるという。

 このボックス横には、「会えなくなった人に思い出のメッセージを送る」ための赤い郵便ポストもある。もちろん偽物で配達はされないが、「ごめんね。助けられなくて」と名前が書かれていない“手紙”が投函されていたこともあった。

 近くには、地元自治会などが震災の犠牲者を悼むために2013年に建立した観音像「祈りの塔」がある。(2017年2月16日、植村光貴撮影)

【関連パノラマ】心をつなぐ「風の電話」 岩手県大槌町 (2015年9月9日撮影)

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