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多くの出会いありました 大船渡屋台村“閉村”へ【東日本大震災パノラマ】Vol.473

東日本大震災

多くの出会いありました 大船渡屋台村“閉村”へ【東日本大震災パノラマ】Vol.473

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多くの出会いありました 大船渡屋台村“閉村”へ【東日本大震災パノラマ】Vol.473

 2011年12月にオープンした仮設飲食店街「大船渡屋台村」(岩手県大船渡市)が、間もなく“閉村”する。復興工事に伴い5月末、退出期限を迎えるためだ。移転する店舗もあるが、これを機に廃業する店もある。 

 おでんの居酒屋「喜楽」は5月7日、店じまいする。店主の松沢悦子さん(68)は「ふだん出会えない人、いろんな人に会えました」と話す。来店する客の8割以上は「旅の人」といい、復興工事関係の人や、女優の松坂慶子さん、ボブ・サップさん、ダイアモンド・ユカイさん…。東京の大学で音楽を教える先生らがフルートを持ってきて生演奏をしてくれたこともあり、すごく感動したという。

 店内の壁や天井には大きな日本地図が張られていて、訪れた客たちが名前やメッセージなどを書き込んでいる。地図の枚数は14枚になった。

 「喜楽」は大船渡で開店してから約50年。震災前は港の近くに店を構えていたが津波で流され土台だけに。がれきの中から見つけた店の食器類は現在の仮設店舗でも使用してきた。

 松沢さんは「年齢的なことや(新たに店を出す際の)設備投資の資金」を考え、店の引っ越しはせず畳むことを決めた。のれんを下ろす心境について「その時になってみないと分からないわよ」とにっこり。今後の予定は「まだ決めていない」。(2017年2月13日、3月11日、植村光貴撮影)

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