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【動画】view 傘寿迎えた「貴婦人」 山口線「SLやまぐち号」

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【動画】view 傘寿迎えた「貴婦人」 山口線「SLやまぐち号」

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運転開始から38年を迎えた今月1日には、C56型機関車(2両目)と「重連」運転が行われた =島根県津和野町(大西史朗撮影)

 遠くで聞こえた汽笛が徐々に近づくと、目の前に「貴婦人」の愛称で親しまれている蒸気機関車(SL)が姿を見せた。

 山口県のほぼ中央、JR山口線の新山口(山口市)と「山陰の小京都」として知られる津和野(島根県津和野町)間で、週末を中心に運転される「SLやまぐち号」。田園地帯や山深い峠など62.9キロを約2時間かけて走る。

 牽引(けんいん)するC57型1号機は昭和12(1937)年の製造で昨年、数え80歳の「傘寿」を迎えた。細いボイラーと巨大な動輪で構成された姿がファンを魅了する。

 SLは旧国鉄時代、最盛期に全国で約6千両が活躍したが、50年12月に北海道・室蘭線で旅客列車の定期運行を終えた。

 山口線でも48年にSLが廃止されたが、陳情やファンの要望などにより、54年に「SLやまぐち号」が観光列車として復活。今月1日で運転開始から38年を迎えた。

 JR津和野駅から約7キロ離れた津和野町名賀(なよし)地区。SLが勾配を力強く駆け抜ける山間の小さな集落には、大勢の鉄道ファンが集まる。周辺の有志が「SL応援団」を結成し、沿線の草刈りや年に数回、出店などで訪れるファンをもてなす。

 「SLは地域のシンボル。景観維持に努め、乗客とファンの両方に、田舎の風景を楽しんでもらえれば」。団長の村田隆義さん(79)は話す。

 来月には新型客車が導入され、11月には新たにD51型蒸気機関車も加わる「SLやまぐち号」。これからもファンや地域に愛されながら走り続ける。(写真報道局 大西史朗)

 

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