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【妙義点描】#1 露光具合で青みがかる星空

【妙義点描】#1 露光具合で青みがかる星空

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平成18年1月、第一石門登山口付近で撮影(©飯田秀雄) 平成18年1月、第一石門登山口付近で撮影(©飯田秀雄)

 群馬県在住の写真家・飯田秀雄氏が地元の名峰「妙義山」をテーマに、風景写真の撮影テクニックを紹介する新シリーズ「妙義点描」を不定期連載でスタートいたします。

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 秋から冬は星座が最も美しく見える季節。夜のため露光時間が長くなるので、一晩中撮影しても2カットくらいしか撮れませんが、楽しいものです。今回の作品は平成18年1月22日夜、第一石門登山口付近の道端から撮りました。
 長時間撮影なのでモードはM(マニュアル)、絞りF5・6、B(バルブ)。北極星を中心に据えてシャッターを開き、約1時間20分くらい露光したと思います。フィルムカメラでレンズは広角を使っています。
 月の形がほとんど見えない新月のときは、星はよく見え撮影できますが、山肌は露光不足でシルエットにしかなりません。逆に満月だと明るすぎて星が見えない。三日月くらいがちょうどよくて星も山肌も露光されます。この作品の夜も三日月で、私は日頃から新聞などで月齢(月の大きさ)を調べて出かけます。
 撮影に適した時間帯は好みによるでしょうが、今回のように日の出の1時間ほど前を狙って開いたシャッターを戻すと、色合いに変化が出て面白いと思います。肉眼では暗闇ですが、レンズはほんの少し青みがかった空を写します。
 露光時間は微妙なもので、明る過ぎたり、暗過ぎたり。失敗を抑えたいならカメラ2台を同時に使って露光時間を変えて撮影し、出来栄えと露光時間をデータとして蓄積すると、作品作りに役立つでしょう。露光時間により星は点にもなれば線にもなります。新しい視点で撮影すると、昼とはまったく違う写真が仕上がるはずです。(飯田秀雄)

◆飯田秀雄(いいだ・ひでお) 昭和25年、下仁田町出身。日本写真家協会(JPS)会員。平成7年に東京で個展を開き写真集「ひとりぼっちの分校」として出版した。富岡市で写真事務所を経営。

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