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震災津波、生態系に影響 岩手・大槌、イトヨ交雑

2018.2.15のニュース

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震災津波、生態系に影響 岩手・大槌、イトヨ交雑

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 東日本大震災の津波により、岩手県大槌町で川と海に分かれて生息していた別種の「イトヨ」が交じり合い、交雑種が誕生していたことが分かった。調査した岐阜経済大の森誠一教授(淡水生態学)は「津波が生態系に与えてきた影響を知る手掛かりになる」と話す。

 イトヨは体長5センチ前後でトゲウオ科の魚。大槌町には川にすむ淡水型と、普段は海で暮らし、産卵のために川をさかのぼる遡河型の両方がいる。

 1997年から本格的に大槌町のイトヨを調べてきた森教授は震災後、新たに町中心部にできたため池のうち、約50カ所でイトヨを採取。遺伝子を調べた結果、震災前には見られなかった両方の特徴を持つ種が生まれていた。

 生息状況などから森教授は、津波の引き波により、川にすむ淡水型のイトヨが町中心部の低地に流れ込み、ため池の中で一部が生存したと推定。さらに海とつながった水路などから遡河型のイトヨが入り込み、交雑が進んだとみられる。

 イトヨの交雑例はカナダなどで報告されているものの、津波が要因だと明らかになったのは初めてとみられる。(共同)

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