2017.5.16のニュース

林業大学校の開校記念の木製看板を手にする(左から)高知県の尾崎正直知事、初代校長に就任する建築家の隈研吾氏、檮原町の矢野富夫町長=16日午前、東京都内のホテル
今日のサッと見ギャラリー フルスクリーンで見る高知から森の文化発信 隈研吾氏、校長就任会見
dly1705160014高知県は、来年開校する県立林業大学校の初代校長となる建築家・隈研吾氏の就任記者会見を16日、東京都内のホテルで開いた。隈氏は「高知は人々の生活と森が一体となっている。ここから新しい森の文化、技術を育成し、世界に発信したい」と抱負を語った。
隈氏は、2020年東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムとなる新国立競技場のデザインや、現在の歌舞伎座の建て替えを手掛けた。高知では同県檮原町庁舎を設計するなど縁が深い。大学校では定期的な講義の予定はないが、運営などに関わるという。
林業大学校は、現在の県立林業学校(同県香美市)を改称し拡充した。専門家を育てる「森林管理コース」などの課程を設け、定員を増やす。尾崎正直知事は「将来の日本の林業を担う人材を育成してほしい」とあいさつした。