産経ニュース

埼玉・鴻巣モールの自衛隊イベント中止 本当は開催できた

ライフ ライフ

記事詳細

更新


埼玉・鴻巣モールの自衛隊イベント中止 本当は開催できた

 埼玉県鴻巣市の「エルミこうのすショッピングモール」で8月下旬に予定され、共産党が反対していた自衛隊埼玉地方協力本部主催のイベントが中止になった問題をめぐり、自衛隊が「モールから要請を受けて中止を決めた」としながらも、モール側は「自衛隊に中止要請はしていない」と主張していることが14日、分かった。両者が産経新聞の取材に応じた。両者のいずれかが中止を求めなければイベントは開催されていたことから、同本部では改めて同じモールでイベントを実施できるかどうか検討を進めている。

 自衛隊埼玉地方協力本部さいたま地域事務所によると、イベント名は「夏休み特別企画!自衛隊と警察ふれあいフェスタ 2018」。同本部は8月20、21の両日、埼玉県警との合同採用説明会や軽装甲機動車の展示のほか、イベント時に使う子供用迷彩服の試着体験を予定していた。

 同事務所の担当者は8月15日、モールの運営会社「グンゼ開発株式会社」の担当者から連絡を受けた際、「モール側から『イベントを止めてほしい』と要請があった」としている。このため、同本部の山野正志本部長がイベント中止の方針を決定。その後、同事務所の担当者がモール側や埼玉県警に中止の意向を伝え、了承されたという。このため、同事務所では「中止の要請がモール側からなければ、イベントは実施していた」としている。

 ところが、モール側の担当者によると、同日の自衛隊側とのやりとりについて「『止めてほしい』という依頼が鴻巣市の共産党市議からあった事実を自衛隊に伝えたが、施設として中止を要請していない」と否定。

 鴻巣市の共産党市議によると、子供用迷彩服の試着体験のイベントが市民に不安を与えるとして、共産党鴻巣市委員会が8月15日にモール側に中止を求めた。中止を求めたのは同委のほか、共産党鴻巣市議団、新日本婦人の会鴻巣支部、平和遺族会鴻巣支部などだった。

 モールを所有する第三セクター「エルミ鴻巣」に約3億円を出資している市は、イベント中止の適否について「管理・運営を行っている企業が企画したもので、イベントの中止に至るまで市は一切関与していない。コメントは差し控える」としている。

「ライフ」のランキング