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空想と現実、光と影…大岩オスカールの個展

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空想と現実、光と影…大岩オスカールの個展

「Twilight」2017 油彩 「Twilight」2017 油彩

 空想と現実の世界が交差する物語性のある油彩画を制作する画家、大岩オスカール(53)の個展が東京・銀座の画廊で開かれている。

 2015年以降に制作した油彩画8点を展示している。目を引くのは大画面を明と暗で左右に分割した作品「Twilight(トワイライト)」。直線の道路が碁盤の目のように配され、区画化された住宅地が広がる。炎の帯が画面を分割する。右側は、緑の広い庭のある住宅地に昼間の明るい光が差し込み、左側は夜の闇の中に家から漏れる灯と街路灯の連続する明かりが浮き立つ。米国・ロサンゼルス郊外の風景を題材にした。炎の帯は実際に起きた大規模な火災をヒントにした空想。創造的でとっぴともいえる画面構成の中に、現実に起こったことが盛り込まれている。

 一方、日本の風景をモチーフにしたという「Twilight bridge(ブリッジ)」は、画面左に田んぼ、中央に整然と連なる住宅群、右は草原と低い山。左半分は暗い夜、右半分はまばゆいばかりの光あふれる昼の大地。2点とも高所からの視点で描かれ、異なる時間が同一画面に存在する。鮮やかな明暗の対比とともに劇的な空間が形成される。

 大岩オスカールはブラジル・サンパウロで、日系ブラジル人二世として生まれた。サンパウロ大学建築学部を卒業後、アーティストとして活動。現在はニューヨークを拠点にブラジルや日本、ヨーロッパを行き来する。高所からの視点は、飛行機での頻繁な移動に起因しているのだろうか。

 個展は東京画廊+BTAP(電)03・3571・1808で22日まで開催。日月祝休。 (渋沢和彦)

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