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【びっくりサイエンス】女王が出すホルモンで母性アップ 働きネズミが子守役に大変身 ハダカデバネズミの謎解明

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【びっくりサイエンス】
女王が出すホルモンで母性アップ 働きネズミが子守役に大変身 ハダカデバネズミの謎解明

ハダカデバネズミ(三浦恭子・熊本大准教授提供) ハダカデバネズミ(三浦恭子・熊本大准教授提供)

 哺乳類の子育て行動は本来、妊娠過程で卵巣から分泌される「エストロゲン」という母性を強める女性ホルモンの影響で始まる。だが、働きネズミは卵巣が未発達でエストロゲンがほとんど生成されない。そのため、どうして働きネズミが子守役を務めるのか、長年の謎となっていた。

女王の産後期に子の鳴き声に激しく反応

 研究チームはまず、女王の妊娠期、産後期、授乳終了後の3つの期間に録音した子ネズミの鳴き声を、スピーカーで働きネズミに聞かせ、どんな反応をするか調べた。その結果、働きネズミは産後期にだけスピーカーに向かって走り出すなど鳴き声に激しく反応、母性の強まりが判明した。

 働きネズミの糞を調べると、妊娠期から産後期に、自分ではほぼ作れないはずのエストロゲンが大量に含まれていた。いったいどこから来たものなのか。

 そこで今度は、ハダカデバネズミが日常的に、他の個体の糞を食べる「糞食」を行っていることに注目した。妊娠期の女王はエストロゲンを大量に分泌し、糞にも大量に含まれる。この時期の糞を働きネズミに9日間食べさせた。すると糞を与え終えた4日後から、鳴き声に激しく反応するようになった。

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