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【昭和天皇の87年】危うい朝鮮半島 伊藤博文は韓国を「世界ノ文明国タラシメン」とした

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【昭和天皇の87年】
危うい朝鮮半島 伊藤博文は韓国を「世界ノ文明国タラシメン」とした

画=豊嶋哲志 画=豊嶋哲志

 とはいえ、韓国を併合して強引に改革を進めれば、プライドの高い韓国知識層は激高し、抗日闘争が激化し、これを抑えるための軍事的、財政的負担が増大するのは目に見えている。韓国の独立を維持したまま、知識層の理解と協力を得ながら近代化を進めてこそ、日韓共通の利益になると伊藤は信じていた。

 だが、排日機運は高まる一方である。伊藤は言論の自由に理解を示し、この頃、韓国内では新聞などの創刊が相次いだが、多くは伊藤に批判的で、親日派の閣僚らを攻撃した。抗日闘争も収まらず、その一部が宮廷と内通していることも伊藤を悩ませた。

 統監就任から1年が過ぎても情勢が好転しないことに、伊藤は、自らの緩和政策に自信を失っていく。

 そんな時、オランダのハーグで、伊藤に政策の180度転換を迫る国際事件が起きる。そして伊藤は、暗殺されてしまうのだ--。(社会部編集委員 川瀬弘至 毎週土曜、日曜掲載)

(※1)冊封体制 中国の皇帝に朝貢し、自国領の統治権を認めてもらう制度

(※2)閔妃 朝鮮国王高宗の正妃。縁故主義や職権乱用などで政局を混乱させたとされる

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