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【話の肖像画】ゲームクリエーター・田尻智(5)ポケモン誕生に6年かかった

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【話の肖像画】
ゲームクリエーター・田尻智(5)ポケモン誕生に6年かかった

ゲームクリエーター田尻智氏(松本健吾撮影) ゲームクリエーター田尻智氏(松本健吾撮影)

 〈だが、開発は順調ではなかった〉

 当初は1年で制作する予定でしたが、2年たっても3年たってもゴールが見えてこない。例えばポケモンを何種類つくればいいのか、それだけで何度もスタッフと議論しました。50種類くらいあればいいか、いや、交換する面白みを出すにはもっと多い方がいい-などとね。そのうち人間関係のもつれから複数の仲間たちが会社を去ることになったり、資金が底をついたりして、あの頃は本当に苦しかった。

 〈開発プロジェクトのスタートから6年以上、ついに新たなRPG「ポケットモンスター 赤・緑」が発売される〉

 当初の出荷本数は約13万本。苦労の割に少なかったのは、開発が遅れている間にスーパーファミコン(2年発売)やプレイステーション(6年発売)など新型ゲーム機が登場し、ゲームボーイが古くなってしまったからです。しかし、すぐに口コミで人気が広まり、日本国内だけでなく世界中でヒットしました。背景に、多くの人の支えがあったのは言うまでもありません。

 石原さんが関連商品のマーケティングに熱心で、ポケモンを題材にしたアニメをやろうとか、カードゲームにしようとか、いろいろ仕掛けてくれたのも大きかった。その分、本体のゲームがしっかりしなければならないと、自然にお尻を叩(たた)かれました。

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