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「盾持ち人埴輪」複数確認 「変遷知る手がかり」 栃木・壬生の愛宕塚古墳

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「盾持ち人埴輪」複数確認 「変遷知る手がかり」 栃木・壬生の愛宕塚古墳

今回の調査で発掘した盾持ち人埴輪の耳の部分 今回の調査で発掘した盾持ち人埴輪の耳の部分

 発掘調査が進む栃木県壬生町の国指定史跡「愛宕塚(あたごづか)古墳」について、壬生町教育委員会は3日、調査状況について発表し、周堤上の「盾持ち人埴輪(はにわ)」が5カ所で確認されたことを明らかにした。茨城大と東京学芸大の調査で判明したといい、盾持ち人埴輪が周堤上の複数地点から発掘されたのは栃木県内初。東京学芸大の日高慎(しん)教授は「かなりの数が並んでいたと推定される。古墳の変遷を考える上で貴重な資料が得られた」と述べた。

 同古墳は6世紀後半に造られたとされる。昨年、両大の発掘調査団の発掘調査などで二重の周溝を備えた古墳であることが初めて確認された。周堤上からは円筒埴輪や、盾持ち人などの人物、馬の形の形象埴輪が発掘された。墳丘部と周堤部とで大きさが異なる円筒埴輪が確認されるのは全国的に珍しいという。

 盾持ち人埴輪は盾を構えた人物の形をした埴輪で、古墳を守るために配置されると考えられている。

 昨年の調査では、埴輪が墳丘の平坦な部分と周溝外側の土塁に計2列あり、墳丘全体を囲んでいたと推定していたが、今回、墳頂部にも列があり、三重に配置されていたことが分かった。また、昨年は1カ所で確認された「葺(ふ)き石」が、今回の調査で3カ所で確認。前方部南側斜面に明確に残っており、群馬県にある古墳の影響を受けた特徴がみられる。平らな基壇部分は想定以上に広いことも確認できた。

 壬生古墳群調査整備委員会の白石太一郎委員長は「埴輪の配置が分かっている古墳は全国的に珍しく、貴重。今回の調査で古墳の形が相当変化していることが分かった。手がかりが得られつつあるので、今後の調査が期待できる」と話した。町教委では来年3月まで調査を続ける。

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