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【大人流「素敵!」の見つけ方】(134)暮らしに季節を取り入れる

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【大人流「素敵!」の見つけ方】
(134)暮らしに季節を取り入れる

ススキや秋なすなど9月をイメージした絵に、文字を添えて。篆刻(てんこく)があると、全体のポイントになる ススキや秋なすなど9月をイメージした絵に、文字を添えて。篆刻(てんこく)があると、全体のポイントになる

 暑さは相変わらずなのにもう9月、秋はすぐそこなんですね。今回はちょっと趣向を変えて、私が習っている「季礼(きれい)文字」をご紹介したいと思います。

 季礼文字(http://www.akishino.net/kireimoji.html)は、インテリアデザイナー、空間・環境コーディネーターなど、幅広く活躍してこられた秋篠野安生(あきしのあき)さんが考案されたもの。一言で言ってしまうと、「日本の自然や季節を表現する美しい言葉を筆で書く」ものです。

 習字で使う半紙に、日本画に使われる顔彩という絵の具で、季節を感じる絵や文字を書くのですが、私は正直なところ、どちらもうまくないのです。最初の頃は「上手になったら、こんなことに使おう」なんて考えていましたが、そのうちに「そんなことを言っていたら一生使えない」と気づき、今では下手ながらも、普段の生活に取り入れています。

 例えば、お世話になった方にちょっとしたお礼を贈るというとき、品物に自分で書いた季礼文字の半紙をのしのようにかけると、とても喜んでいただけます。デジタル全盛の時代だからこそ、手書きというだけで気持ちが伝わるのかもしれません。こうした実用性も習い事を続けるモチベーションになりますよね。

 慌ただしい日々のなか、ちょっとだけ意識して美しい日本の四季を暮らしに取り入れる。大人世代ならではの心の余裕を持てればと思っています。(スタイリスト 石田純子)

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