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【父の教え】文楽人形遣い・桐竹勘十郎さん 「目いっぱい動かせ 限界を知れ」

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【父の教え】
文楽人形遣い・桐竹勘十郎さん 「目いっぱい動かせ 限界を知れ」

「父が得意にした役では、そのイメージを頭に描いて人形を遣っています」と話す三代目桐竹勘十郎さん =大阪市中央区(薩摩嘉克撮影) 「父が得意にした役では、そのイメージを頭に描いて人形を遣っています」と話す三代目桐竹勘十郎さん =大阪市中央区(薩摩嘉克撮影)

 戦後を代表する文楽人形遣(つか)いだった父、二代目桐竹勘十郎さんと同じ道を歩んで約半世紀。来年、父が亡くなった66歳を迎える。

 「おやじの年齢までは、どんな役でも全部やろうと思っていたんです。それが父に対する思いで、ひとつの目標だった。でも無事に66歳を超えたら、ちょっと気分を楽に持って、自分がやりたかったことをやろうかなあと思っています」

 そう言った後、ふと、「でも(亡くなるのが)早過ぎましたね。せめてあと10年は人形を遣ってほしかった」とつぶやいた。

 二代目勘十郎は豪快な芸風で立役(たちやく)(男役)を中心に活躍。「絵本太功記」の光秀、「夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)」の団七、「義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)」の狐忠信(きつねただのぶ)と、時代物の武将から狐の化身まで、文楽人形のおもしろさを余すところなく表現、観客を魅了した。

 「父はとにかく人形をよく動かしていました。文楽人形にしかできない動きや形がある。父はそれを追求していたと思います」

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