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【書評】法政大学名誉教授・川成洋が読む カロリナ・ランツコロンスカ著『独ソ占領下のポーランドに生きて』 国難に対峙した不退転の姿

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【書評】
法政大学名誉教授・川成洋が読む カロリナ・ランツコロンスカ著『独ソ占領下のポーランドに生きて』 国難に対峙した不退転の姿

『独ソ占領下のポーランドに生きて 祖国の誇りを貫いた女性の抵抗の記録』カロリナ・ランツコロンスカ著 『独ソ占領下のポーランドに生きて 祖国の誇りを貫いた女性の抵抗の記録』カロリナ・ランツコロンスカ著

 たしかにポーランドは、地政学上、たえず隣国の侵入にさらされてきた。その国難に際して、知識人、貴族、陸軍将校たちは常に先鋒(せんぽう)に立っていた。本書の著者を含めて彼らの不退転の姿勢を支えてきたのは何だったのだろうか。

 著者の場合、日常的な戦いが時としてカトリックの求道者的姿勢と重なり合う点も付言しておきたい。ともあれ命ぎりぎりの縁に立たされながら、果敢に生き抜いてきた著者のメッセージを直視したいものである。(カロリナ・ランツコロンスカ著、山田朋子訳/明石書店・5500円+税)

 評・川成洋(法政大学名誉教授)

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