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ゴードン・マッタ=クラーク展 食堂も運営 人間同士のつながり、豊かなコミュニティー創出

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ゴードン・マッタ=クラーク展 食堂も運営 人間同士のつながり、豊かなコミュニティー創出

「日の終わり」1975年 ゴードン・マッタ=クラーク財団&デイヴィッド・ツヴィルナー(ニューヨーク)蔵 (C)The Estate of Gordon Matta-Clark; Courtesy The Estate of Gordon Matta-Clark and David Zwirner, New York/London/Hong Kong 「日の終わり」1975年 ゴードン・マッタ=クラーク財団&デイヴィッド・ツヴィルナー(ニューヨーク)蔵 (C)The Estate of Gordon Matta-Clark; Courtesy The Estate of Gordon Matta-Clark and David Zwirner, New York/London/Hong Kong

 1970年代、ニューヨークを拠点に活躍したアーティスト、ゴードン・マッタ=クラーク(1943~78年)のアジア初となる回顧展が、東京国立近代美術館(千代田区)で開かれている。

 美術館やギャラリーから出て、都市に関与し続けた作家だ。35歳で病死し、キャリアはわずか10年。しかも作品の多くはパフォーマンスやインスタレーション(設置芸術)など、“その場限り”で現存しない。それでも欧米各地で彼の活動を記録映像や写真、素描、立体作品などで振り返る企画展が相次いでいるという。

 父は、チリ出身のシュールレアリスムの画家で、第7回高松宮殿下記念世界文化賞の受賞者、ロベルト・マッタ(1911~2002年)。マッタ=クラークは米コーネル大学で建築を学ぶも、建物をつくる方向に向かわなかった。背景には、彼の都市に対する問題意識があった。

 戦後、米国では中流層の郊外移住が促進され、都市中心部の荒廃が進んだ。70年代には「再開発」という名のスクラップ・アンド・ビルドがさらに加速。ニューヨークではコミュニティーの崩壊、不況や市の財政難も相まって、路上生活者が街にあふれたという。

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