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「巨匠たちのクレパス画展」 鮮やか発色、多彩な表現

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「巨匠たちのクレパス画展」 鮮やか発色、多彩な表現

小磯良平 「婦人像」 1951年 いずれもサクラアートミュージアム蔵 小磯良平 「婦人像」 1951年 いずれもサクラアートミュージアム蔵

 小学校など学校の教材として使われているクレパス。子供の頃、お絵かきで使った人も多いだろう。東京・西新宿の東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館で開催されている「巨匠たちのクレパス画展」(産経新聞社など主催)は、プロならではの多彩な作品を鑑賞することができる。(渋沢和彦)

                  

 戦後活躍した抽象画家、難波田龍起(なんばた・たつおき)の作品「泉」。画面に黒い線が縦横に走る。水をイメージしたのだろうか。さまざまな色彩が交錯し、鮮やかな青色が泉のようにわき上がる。難波田は堅牢(けんろう)な油彩画を制作しているが、パステル画でも優れた作品を残した。明るい発色で軽やかな魅力がある。

 クレパスは日本生まれの画材。大正から昭和前期に活動した洋画家で版画家の山本鼎(かなえ)が、美術の大衆化を目指し、子供たちが使いやすく手に入れやすい描画材料の必要性を説いた。それに応えて現在のサクラクレパス(本社・大阪市中央区)が開発に取り組み、大正14年に、オイルパステルの新画材として誕生した。溶かした蝋(ろう)と顔料を固め、滑りやすく線描に適したクレヨンと、固着力が弱いが画面で混色が自在にできるパステルの利点を備え、「クレパス」(商標名)と命名された。

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