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【ソロモンの頭巾】「海ごみガールズ」 美しい瀬戸内海に知と力 長辻象平

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【ソロモンの頭巾】
「海ごみガールズ」 美しい瀬戸内海に知と力 長辻象平

地歴部で活躍する山陽女子高校の2、3年生。海ごみは研究や展示のために洗って保存している(長辻象平撮影) 地歴部で活躍する山陽女子高校の2、3年生。海ごみは研究や展示のために洗って保存している(長辻象平撮影)

 海で見つかる透明なポリ袋は、多くが破れている。川を下る過程で5ミリ以下の小破片であるマイクロプラスチックに向けての劣化が始まっているのだ。

回収作業を重ねて理解

 海ごみは多くの情報を持っている。レジ袋類では印刷されているスーパーの名前などから起点が推定できる。食品のパッケージには賞味期限が記されているので発生時期も分かる。

 寄島町沖での海底ごみの回収は年間、5回を超える。地元の漁師さんに船を出してもらい、底引き網で引き揚げる。1回の海上作業は約3時間。夏は暑くて日焼け止めが必要だ。冬の寒さは厳しいが、冬季には爪付きの底引き網の使用が認められているので、ごみ回収の能率が上がる。

 校内の部室に保管中の海底ごみを見せてもらった。空き缶の山に交じって、壊れた扇風機などの電気機器や蛸壺(たこつぼ)もあった。もんぺのような衣類もある。

 こうした各種のごみは、部員の手で分類、集計されて、瀬戸内海の海ごみに関する貴重なデータベースになっている。

 その分析を通じて、海底ごみは、海岸から遠くなるほど古いもの、劣化の進んだものが多くなることが確認された。海底ごみは海の底を移動するのだ。

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