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今年の猛暑、海水温の異変が原因 海洋機構が分析 「エルニーニョモドキ」で拍車

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今年の猛暑、海水温の異変が原因 海洋機構が分析 「エルニーニョモドキ」で拍車

 今夏の記録的な猛暑は、インド洋と太平洋の一部で水温の異変が同時に発生したことが原因とみられることが、海洋研究開発機構の分析で分かった。太平洋の異変は「エルニーニョモドキ」と呼ばれ、これから本格化する恐れがあり、残暑が厳しくなる可能性があるという。

 エルニーニョモドキは、太平洋の熱帯域の水温が中央部のポリネシア付近で高くなり、東部の南米沖と西部のニューギニア付近で低くなる現象。中央部と東部が高く、西部だけ低くなるエルニーニョ現象に似ているため、平成19年にこう命名された。

 詳しい仕組みは未解明だが、本格化すると日本が猛暑になることが多く、今年は7月に起き始めていた。

 一方、インド洋の熱帯域では西側の水温が高く、東側が低くなる「ダイポールモード」という現象が7月から本格化。これも日本に猛暑をもたらすことが知られており、エルニーニョモドキと重なったことで猛暑に拍車を掛けた。

 ダイポールモードは3、4年周期で発生するが、日本に猛暑をもたらす頻度は低い。冷夏をもたらすエルニーニョが同時に発生し、影響が打ち消されることが多いからだが、今年はエルニーニョモドキが発生したため打ち消されなかった。

 エルニーニョモドキはまだ微弱な段階で、今後、本格化が懸念されている。ダイポールモードも10月ごろまで続く見通しだ。全国各地で最高気温が更新され、記録的な暑さとなった6年も、2つの現象が同時に発生していた。

 海洋機構の土井威志研究員は「今は6年と似た状況だ。エルニーニョモドキが完全に発達すれば、残暑も非常に厳しくなる可能性がある」と話している。

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