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【アート 美】「琉球 美の宝庫」展 文化の混交が生んだ絵画

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「琉球 美の宝庫」展 文化の混交が生んだ絵画

「花鳥図」山口〔神谷〕宗季(唐名‥呉師虔)筆 一幅 1715年 大和文華館 「花鳥図」山口〔神谷〕宗季(唐名‥呉師虔)筆 一幅 1715年 大和文華館

 沖縄伝統の美といえば、沈金(ちんきん)や螺鈿(らでん)の技を駆使した漆芸(しつげい)、鮮やかな紅型(びんがた)の衣装、芭蕉布(ばしょうふ)や上布(じょうふ)といった軽やかな織物など、多彩な工芸が思い出される。かつて琉球は海上交易の拠点として繁栄し、近隣各国の文化をエネルギッシュに取り入れながら独自の美を育んできた。

 東京・サントリー美術館で開催中の「琉球 美の宝庫」展も、琉球王国を治めた尚家(しょうけ)の宝物-玉冠(ぎょくかん)や衣装、漆器など国宝の工芸作品-がハイライトになっている。ただ、最も新鮮に感じられたのは琉球の「絵画」だ。同館学芸員の内田洸(たけし)さんによると「現存する琉球絵画の代表作が、東京でこれだけの規模で紹介されるのはほぼ初めて」という。

 琉球の絵画の多くは第二次大戦中の戦火で失われてしまい、全容は謎に包まれている。希少な現存作のほか、沖縄文化研究の第一人者で「型絵染(かたえぞめ)」の人間国宝でもあった染織家、鎌倉芳太郎(1898~1983年)がのこした戦前の記録写真や調査ノートを主な手がかりに、研究は現在進行中という。

 同展は琉球王国で描かれた絵画を「琉球絵画」とし、現存作例がある17世紀以降の作品を紹介している。

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