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新潟の里山「大地の芸術祭」 自然と一体、魅力再発見

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新潟の里山「大地の芸術祭」 自然と一体、魅力再発見

マ・ヤンソン/MADアーキテクツの作品=新潟県十日町市の清津峡渓谷トンネル マ・ヤンソン/MADアーキテクツの作品=新潟県十日町市の清津峡渓谷トンネル

 新潟県の越後妻有(つまり)地域(十日町市、津南町)を舞台にした国際芸術祭「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018」が始まった。平成12年から3年に1度開催され、今年で7回目となる。44の国と地域からアーティストが参加。これまでに設置された作品を含めると約380点が里山などに点在する。アートを通じて自然を含めた地域の魅力を発見する場にもなっている。(渋沢和彦)

 集中豪雨や連日続く猛暑など気候の異変を感じざるを得ない。そんな環境からか、豊かな自然から着想を得たり、自然そのものを作品に取り入れたりした個性的な作品が目立つ。

 黒部峡谷(富山県)などとともに日本三大峡谷の一つに数えられている清津峡(きよつきょう)。全長750メートルの清津峡渓谷トンネルで、水を取り込んだ幻想的な空間を出現させたのが、中国人らの建築家チーム「マ・ヤンソン/MADアーキテクツ」の作品だ。暗いトンネルを歩き、途中の展望スポットで休みつつ終点に。そこには床一面に水が張られ、外に広がる岩と木々の織りなす雄大な風景を水面に映し出す。水の仕掛けによって国の名勝にも指定されている峡谷を劇的に変えてみせた。暗いトンネル内に差し込むまばゆい光や風が吹き込み、自然と一体となったアートだ。

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 同じく水を利用して夢のような空間を作り出したのが、視覚効果で常識を揺さぶる作品で知られるアルゼンチンのアーティスト、レアンドロ・エルリッヒ(45)だ。場所は「大地の芸術祭」の中心施設となる「越後妻有里山現代美術館キナーレ」で、回廊に囲まれた池を使い、周りの空間を作品へと変えた。池の底には幾何学的な模様が施され、水面は光を反射し空や建物をぼんやりと映し出す。1階から見ると何の変哲もない風景だが、2階のある地点から眺めると一変。池の底の模様が前の建物の姿を鏡面のように現れる。虚と実が交差した複雑な光景は見る者を幻惑させる。

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