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【原発最前線】いよいよ「デブリ」に接触へ 30年度下期から原子炉調査新段階

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【原発最前線】
いよいよ「デブリ」に接触へ 30年度下期から原子炉調査新段階

東京電力福島第1原発1号機の調査に使われるボート型ロボットのイメージ図 東京電力福島第1原発1号機の調査に使われるボート型ロボットのイメージ図

 溶融核燃料(デブリ)を「見る」から、「つまむ」「動かす」「持ち帰る」へ-。東京電力福島第1原発の廃炉作業で最大の難関となるデブリの取り出しに向けて、これまでロボットによる撮影が主眼だった原子炉格納容器の内部調査が、平成30年度下期からデブリに直接触れる段階へと歩を進める。しかし、33年度に予定される取り出し開始に向けたハードルは非常に高い。(社会部編集委員 鵜野光博)

2号機で「つまむ」挑戦

 「いよいよ本丸というか、遠くから写真を撮るだけでなく、デブリそのものに少しアタックすることを、これからやっていく」

 8月10日に開かれた福島第1原発の廃炉作業の安全性などを監視する原子力規制委員会の会合で、東電の廃炉・汚染水対策責任者を務める小野明氏はこう述べる一方、「十分検討しながら、(規制委と)相談しながら進めていきたい」と慎重な姿勢を強調した。

 これまでの調査では、3号機で29年7月下旬、水中遊泳ロボットが格納容器内でデブリの可能性が高い物体を初めて確認。つららのように垂れ下がる様子などを撮影した。30年1月には2号機でカメラ付きガイドパイプを使った調査を行い、格納容器の底部に落下した燃料集合体のハンドルの一部を確認。その周囲に広がっている小石状の物体をデブリとほぼ断定した。

 一方、1号機には29年3月、自走式ロボットを投入したが、厚い堆積物に阻まれ、デブリの確認はできていない。

 東電などの「次の一手」は、2号機に再びガイドパイプを挿入し、前回確認したデブリの硬さやもろさ、動くかどうかなどを確認することだ。「ガイドパイプの先端を改良し、1月はカメラだけだったのを、デブリをつまむ機構を付けてみたい」と東電。実施は30年度下期を予定している。

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