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芥川賞に決まって 高橋弘希 「記者会見中、心拍数120超えていた。たぶん」

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芥川賞に決まって 高橋弘希 「記者会見中、心拍数120超えていた。たぶん」

芥川賞の受賞が決まり記者会見する高橋弘希さん=7月18日、東京都千代田区の帝国ホテル(桐山弘太撮影) 芥川賞の受賞が決まり記者会見する高橋弘希さん=7月18日、東京都千代田区の帝国ホテル(桐山弘太撮影)

 産経新聞は“できるビジネスマン”が読む新聞、というイメージが勝手に私の中にあり“売れないバンドマン”の風貌で、ほとんど無職に近い生活をしている私が、この新聞に寄稿するのはたいへん恐縮である。

 ちなみに芥川賞を受賞すると、各新聞社にエッセーを寄稿するのが、古くからの慣例である。かくいう私も、このエッセーが6社目だ。さすがにネタが尽きて、同じような内容になってしまう。そこで今回は依頼者である、産経新聞文化部担当、E沢さんの希望したテーマについて順に記す。

 以下Eメールより抜粋。

 --エッセーの内容は受賞が決まったときの感慨、最近の日常生活、小説にかける思い、あるいは青森のこと、お祭りのこと、など何でもOKです。(E沢)

 ・受賞が決まったときの感慨。

 このとき私は神田の和食屋で、八戸産のヒラメの刺し身を食していた。脂の乗った、大変旨(うま)い刺し身であった。その最中に受賞の連絡を聞いた。確かに喜びもあったが、その後に記者会見があるので、すぐに憂鬱になった。そもそも、文章ばかり書いている人間が、突然、大勢の人の前で話せと言われても、無理な話である。会見中、私の心拍数は常に120を超えていた。たぶん。

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