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【書評】水源ない痩せ地の新田開拓に挑む武士 『赤い風』梶よう子著

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【書評】
水源ない痩せ地の新田開拓に挑む武士 『赤い風』梶よう子著

『赤い風』梶よう子著(文芸春秋・1800円+税) 『赤い風』梶よう子著(文芸春秋・1800円+税)

 武蔵野台地を、荒々しい赤い風が吹きすぎる。その広大な原野には水源がなく、田畑にするのは不可能と考えられていた。しかし、川越藩主の柳沢吉保は、痩せ地を開拓するように命じる。どうすれば、たった2年で新田に?

 筆頭家老の曽根権太夫は、事業を成功に導くため、自らも開拓地に住むことを決めた。〈これからは、百姓(ひゃくしょう)が我らの師となる〉。父の言動が理解できない嫡男、啓太郎。開拓地にはさまざまな人間が流れ込み、トラブルも絶えない。武士と農民は手を携えることができるのか-。三富(さんとめ)新田の開拓を劇的に描いた歴史長編小説。(文芸春秋・1800円+税)

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