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【マンスリー囲碁】万波奈穂三段、プロ13年…念願の優勝

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【マンスリー囲碁】
万波奈穂三段、プロ13年…念願の優勝

第3回扇興杯女流囲碁最強戦で優勝した万波奈穂三段 第3回扇興杯女流囲碁最強戦で優勝した万波奈穂三段

 第3回扇興(せんこう)杯女流最強戦の決勝が15日に滋賀県東近江市で行われ、万波奈穂(まんなみ・なお)三段(32)が優勝、プロ13年目にして初のタイトルを獲得した。

 16人で争う本戦トーナメントで万波三段は、前期覇者の藤沢里菜女流名人(19)や佃亜紀子五段(46)ら実力者を破って進出。決勝では、昨年の女流棋聖戦三番勝負で謝依旻(しぇいい・みん)女流本因坊(28)と戦った若手成長株の牛栄子(にゅう・えいこ)二段(19)に白番中押し勝ちした。

 「プロになってから、夢のなかでは何百回、何千回も優勝しましたが、朝起きて『夢だったか』という繰り返し。もうタイトルは取れないと思っていたので、うれしいです」

 テレビの囲碁番組やタイトル戦の大盤解説会では、男性高段棋士の解説を引き出す巧みなトーク術が好評で、聞き手として声がかかることが多い万波三段。アマチュアへの指導碁も含め各地を飛び回るなど、普及に尽力してきた。一方で、タイトルには縁がなかっただけに、対局後の表彰式では、万感を込めて胸中を明かした。

 今年2月、元十段の伊田篤史八段(24)との結婚が、転機となった。「毎日のように一緒に勉強して、自分の分からないところを教えてくれたおかげ」と、伊田八段に感謝する。今年に入り19勝9敗と、近年にはない好成績で決勝を迎えていた。

 「タイトルホルダーらしく、これまで以上に一局一局、精いっぱい打っていきたい」と万波三段はさらなる活躍を誓う。(伊藤洋一)

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