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【書評】『うなぎばか』倉田タカシ著 うなぎ絶滅後の世界が舞台

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【書評】
『うなぎばか』倉田タカシ著 うなぎ絶滅後の世界が舞台

『うなぎばか』倉田タカシ著 『うなぎばか』倉田タカシ著

 日本の伝統食・うなぎ。今や、絶滅が危惧され、そう気軽には口にできないが、本書はうなぎがすでに絶滅した後の世界を舞台にした短編5編を収録している。

 元うなぎ屋の父と息子らが、うなぎ料理への思いをにじませる表題作のほか、土用の丑の日にうなぎを食べる発端を作った平賀源内に会いにタイムマシンで飛ぶ「源内にお願い」、うなぎそっくりの味の肉を求めて南米に向かった女子4人を描く「山うなぎ」など。

 文芸、SF、ファンタジーと味付けはさまざま。読めば、うなぎへの愛惜の念抱きつつ、やっぱり食べたくなる。(早川書房・1400円+税)

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