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【モンテーニュとの対話 「随想録」を読みながら】〈30〉上川法務大臣の胆力に脱帽

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【モンテーニュとの対話 「随想録」を読みながら】
〈30〉上川法務大臣の胆力に脱帽

オウム真理教の麻原彰晃死刑囚らの死刑執行を受けて、臨時会見を行う上川陽子法相=7月6日午後、法務省(桐原正道撮影) オウム真理教の麻原彰晃死刑囚らの死刑執行を受けて、臨時会見を行う上川陽子法相=7月6日午後、法務省(桐原正道撮影)

貫徹された法の正義

 オウム真理教の元教祖、麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚ら7人の死刑が6日に執行された。

 どういう事情でこの時期に執行されたかについて、事情通がもっともらしいことを言っているが、そんなことはどうでもよい。肝心なのは、上川陽子法務大臣によって粛々と法の正義が貫徹されたということだ。

 ひさしぶりに胆力のある政治家を目にした気がした。執行後の記者会見でも冷静に必要最小限のことのみを端的に答えた。政策通を気取る政治家や揚げ足取りの得意な政治屋は掃いて捨てるほどいる。しかし、胆力を感じさせる政治家はほとんどいないのがわが国の政界である。上川氏のホームページには「腰のすわった政治をめざす」「難問から、逃げない」とあった。この言葉にウソはない。私の中では、ポスト安倍の第一候補に上川氏が急浮上した。

 モンテーニュが興味深いことを第2巻第1章「我々(われわれ)の行為の定めなさについて」に記している。

 《あの残酷の標本ともいうべきネロまでが、或(あ)る日、例のように家来から、一人の罪人の死刑の宣告に署名をしてくれと言われると、「おお字などを学ばなければよかった!」と嘆息したとは。それほどまでに、人ただ一人を死刑に処することが、彼の心を悲しませたとは

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