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世界文化遺産国内候補、落選続きの佐渡鉱山 新潟県や佐渡市落胆も「5度目の正直」目指す

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世界文化遺産国内候補、落選続きの佐渡鉱山 新潟県や佐渡市落胆も「5度目の正直」目指す

世界文化遺産国内候補の選考に漏れ、記者会見に臨む新潟県佐渡市の三浦基裕市長(中央)=19日、佐渡市役所(太田泰撮影) 世界文化遺産国内候補の選考に漏れ、記者会見に臨む新潟県佐渡市の三浦基裕市長(中央)=19日、佐渡市役所(太田泰撮影)

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産の国内候補として、新潟県や佐渡市が推薦の獲得を目指していた「金を中心とする佐渡鉱山の遺産群」は19日、またしても国の文化審議会で選考漏れとなり、4年連続の落選となった。観光振興の効果に期待をかける地元からは落胆の声が上がったものの、同県の花角英世知事や佐渡市の三浦基裕市長らは「次こそは」と挑戦を続ける意向を表明。不十分だった点を改善して、来年度に「5度目の正直」で当選を目指す構えだ。

 文化審議会は、江戸時代から約400年にわたって採掘された相川金銀山など佐渡鉱山の遺産群について「(当選した)縄文遺跡群に次ぐ有力な推薦候補となり得る」と指摘した。花角知事は「残念な結果だが異例の高い評価をもらい、いよいよ手が届くところにきたと実感している」と強調。国から今後示される課題を分析した上で「来年度に向け、万全の準備をしていく」とコメントした。

 県と市は3月、従来は7つだった構成資産を3つに絞り、遺産価値の明確化を図った。佐渡市役所で記者会見した三浦市長は「佐渡の歴史と文化は世界に誇れる。自信をもって申請したが、評価が得られず大変残念」と沈痛な表情を浮かべた。一方で「もう少しブラッシュアップ(磨き直し)をすれば推薦を勝ち取れる位置まで来ている」と語り、捲土(けんど)重来を期した。

 「今回は大丈夫」との思いが強かっただけに、地元にはショックが広がった。遺産群に近い同市相川の商店街で衣料を販売する本間フサコさん(80)は「商店街のみんなも応援してきたので、残念の一言に尽きる」と肩を落とした。釣具店の富田龍彦さん(55)は「本当に残念。それでも『来年こそは』という気持ちで、準備を整えていきたい」と話した。

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