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【直木賞講評】選考委員・北方謙三さん「かなりの接戦、ぎりぎりの勝負だった」

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【直木賞講評】
選考委員・北方謙三さん「かなりの接戦、ぎりぎりの勝負だった」

北方謙三さん(川口良介撮影)  北方謙三さん(川口良介撮影) 

 第159回直木賞(日本文学振興会主催)は、島本理生さん(35)の『ファーストラヴ』(文芸春秋)に決まった。18日夜、東京・築地の料亭「新喜楽」で選考委員の北方謙三さん(70)が会見し、選考経緯について説明した。概要は次の通り。

 「(候補6作品のうち)まず落ちたのが、本城雅人さん(53)の『傍流の記者』(新潮社)。次が湊かなえさん(45)の『未来』(双葉社)。その次が木下昌輝さん(43)の『宇喜多の楽土』(文芸春秋)。この3つが最初の投票で落ちました。残り3作の点数は接近しており、議論し直した上で決選投票となりました。初回投票の首位は窪美澄(くぼ・みすみ)さん(52)の『じっと手を見る』(幻冬舎)だったのですが、かなりの接戦で、再投票では島本さんの作品が窪さんを逆転しました。上田早夕里(さゆり)さん(53)の『破滅の王』(双葉社)の点数は動きませんでした」

 --島本さんの受賞理由は

 「一番は文章です。抑制が利いていて行間がある。意見が分かれたのは、男はみな島本さんを支持し、女性は窪さんを支持する傾向が多少ありました。抑制の中で、闇をまさぐったり、かき分けたりしながら、深いところに手が届く。それを評価されたんだろうと思います」

 --島本作品は虐待などのセンシティブなテーマを扱っているが

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