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【広角レンズ】転機迎える文化財行政 保存と活用…均衡はとれるのか

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【広角レンズ】
転機迎える文化財行政 保存と活用…均衡はとれるのか

文化財「活用」の成功例として知られる二条城。外国人観光客対応の強化などが功を奏し、昨年度の有料入城者数は過去最多の243万9000人を記録した(北崎諒子撮影) 文化財「活用」の成功例として知られる二条城。外国人観光客対応の強化などが功を奏し、昨年度の有料入城者数は過去最多の243万9000人を記録した(北崎諒子撮影)

 文化財行政は「保存中心」から「活用重視」へ変わるのか-。「観光立国」が国策として掲げられる中、今国会で文化財の活用促進をうたった文化財保護法が成立するなど、日本の文化財行政が転機を迎えている。背景を調べた。(磨井慎吾)

VRで鑑賞

 「VR(仮想現実)を駆使した企画などを通し、日本の文化財の素晴らしさを国内外に伝えてほしい」

 今月2日、東京都内で行われた国立文化財機構(東京・上野)内の新組織「文化財活用センター」の開所式。文化庁の宮田亮平長官は、そう激励した。

 同センターは日本の文化財に親しむ機会を国内外の人々に拡大するため、今年度予算で8億円を計上して開設。国立博物館の職員ら約20人がスタッフとなり、保存上の理由で実物の公開が制限されている文化財の精密レプリカ作製や、VRやAR(拡張現実)などの先端技術を用いた映像コンテンツの制作などに取り組む。

 また、同機構の傘下にある東京、京都、奈良、九州の4国立博物館が収蔵する文化財を各地の美術館、博物館に貸し出す際、同センターが輸送費や保険料などを負担する貸与推進事業も行う予定だ。

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