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漱石の書簡1通、新たに発見 弟子の評論を「無比」

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漱石の書簡1通、新たに発見 弟子の評論を「無比」

発見された夏目漱石の書簡の一部。「在来無比のもの」などと書かれている=東京都千代田区の東京古書会館 発見された夏目漱石の書簡の一部。「在来無比のもの」などと書かれている=東京都千代田区の東京古書会館

 文豪、夏目漱石が自作「虞美人草」に対する弟子の評論の雑誌掲載を編集者に依頼した書簡1通が新たに見つかり5日、東京古書会館(東京都千代田区)で公開された。中島国彦・早稲田大名誉教授(日本近代文学)は「弟子が優れた批評を書いたことへの喜びと期待が感じられ、大変貴重で興味深い資料」としている。

 中島さんによると、評論を書いたのは漱石門下の作家、森田草平で、手紙の受取人は、春陽堂の雑誌「新小説」の編集者だった本多嘯月(しょうげつ)。漱石に「草枕」を書かせた編集者でもある。書簡は11月27日付で、「虞美人草」が刊行される直前の明治40(1907)年に書かれたとみられる。漱石は森田の評論を「非常に詳密な研究」「在来無比のもの」などと褒め、同誌の正月号への掲載を依頼。森田の評論は結局、同誌に掲載されず、その後に別の媒体に発表されたかどうかも不明という。

 漱石は当時、読売新聞掲載の「白雲子」なる筆名による批評の質に憤慨していたといい、中島さんは「それだけに、森田の本格的な文学評論に期する気持ちが高まっていたのではないか」と分析している。

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