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【話の肖像画】大原美術館館長・高階秀爾(1) 世界文化賞は交流の場でもある

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【話の肖像画】
大原美術館館長・高階秀爾(1) 世界文化賞は交流の場でもある

第30回世界文化賞の受賞者発表会見で絵画・彫刻部門の授賞理由を説明 =東京都千代田区(桐原正道撮影) 第30回世界文化賞の受賞者発表会見で絵画・彫刻部門の授賞理由を説明 =東京都千代田区(桐原正道撮影)

 〈秋の授賞式前後には、来日した受賞者が能などを鑑賞し、伝統文化に触れる。祝宴では日本の芸術家らと交流する〉

 外国の受賞者たちは、明治神宮などの建築や深い森に覆われた景色、伝統的な儀式を見て、驚くことが多い。日本は自動車や鉄道など技術立国として知られていますが、古めかしい文化も残っていることを知るのです。芸術家たちの感性は非常に繊細で鋭敏で、現代の精密機械やITなどに日本の伝統文化が生きていると気付きます。

 建物やデザインなど優れたものは昔から日本にあります。それが芸術の中で遺伝子として残っていることに日本人自身が気付くことは少ない。外国人が見つけてくれます。来日した芸術家たちが異なる何か新しいものを見つけることが、とても重要です。

 どの国にも伝統があり、彼らの芸術作品を通じてその国を理解できます。世界文化賞は文化の振興と同時に、文化交流としても大きな役割を果たしています。(聞き手 渋沢和彦)

【プロフィル】高階秀爾 たかしな・しゅうじ 昭和7年、東京生まれ。美術史家、美術評論家。東京大教養学部卒業後、同大学大学院で美術史を専攻。フランス政府給費生として29年からパリ大学付属美術研究所で近代美術史を学ぶ。国立西洋美術館の主任研究官などを経て東大教授。退官後、同美術館館長を務め、平成14年から大原美術館館長。前年にフランス政府からレジオン・ドヌール勲章シュバリエを受章。24年、文化勲章受章。ルネサンス以降の西洋美術史と日本美術史に詳しく、著書に「ピカソ 剽窃(ひょうせつ)の論理」「日本人にとって美しさとは何か」など。

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