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数学必須化で「たくましい知性」育成へ 田中愛治・早大次期総長

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数学必須化で「たくましい知性」育成へ 田中愛治・早大次期総長

早稲田大学の次期総長に選出された政治経済学術院の田中愛治教授=東京都新宿区(三尾郁恵撮影) 早稲田大学の次期総長に選出された政治経済学術院の田中愛治教授=東京都新宿区(三尾郁恵撮影)

 6月28日の早稲田大学総長選で次期総長に選出された政治経済学術院の田中愛治教授(66)が産経新聞の取材に応じ、平成33年から政治経済学部の一般入試で全員に数学を課すことについて「大学教育の理想を世に問うている」と指摘し、学生自身が答えのない問題などに積極的に挑む「たくましい知性」を育成する意向を強調した。

 私大最高峰の一つとされる早大政経学部は政治や経済の分野で統計学の重要性が高まっているとして、5月に一般入試でこれまで選択科目だった数学を必須化する方針を決めた。

 今回の入試改革で求められる学力について、自らも同学部で教壇に立つ田中氏は「高校時代に国語、英語、歴史だけでなく、数学も学んで広い視野を身につけ、大学でどういう教育を受けることになっても、ついていける知力が必要となる」と指摘した。

 その上で「早稲田の政経学部は、答えのある問題を早く解くのではなく、答えのない問題を自分なりに考えるたくましい知性を鍛える」とし、「今回は大学教育に必要なものは何かをアピールし、大学教育の理想を世に問うているのだと思う」と述べた。

 看板学部が数学を必須化したことで他学部に波及する可能性もあるが、法学部などの方針は未定。田中氏は「(政経学部で)ゲーム理論などを学ぶには数学ができないと困る。そこは文学部と違うかもしれない」とし、各学部の判断を尊重する意向を示した。

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【用語解説】早稲田大政治経済学部の一般入試改革

 平成33年1月から、現在の大学入試センター試験から大学入学共通テストに切り替わるのを機に、共通テストの外国語、国語、数学I・Aを必須とし、地理歴史、公民などから1科目を選ぶ方式を導入。共通テストの英語で活用される民間検定試験と学部独自試験の結果も合わせて合否判定する。現行方式では外国語と国語が必須で、数学は選択科目。

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