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歌丸さん苦しめたCOPD 原因9割たばこ、予防は禁煙

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歌丸さん苦しめたCOPD 原因9割たばこ、予防は禁煙

酸素チューブを装着して高座に上がる桂歌丸さん=4月、国立演芸場(栫井千春撮影) 酸素チューブを装着して高座に上がる桂歌丸さん=4月、国立演芸場(栫井千春撮影)

 2日に81歳で死去した落語家、桂歌丸さんが患っていた慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)。たばこの煙などの有害物質が原因で肺が炎症を起こし、呼吸がしにくくなる病気だ。COPDは息苦しいなどのつらい症状で生活の質(QOL)を低下させるだけでなく、虚血性心疾患や肺がんのリスクを高める。“たばこ病”とも呼ばれ、患者の約9割は喫煙者か元喫煙者で、予防はたばこを吸わないことに尽きるとされる。(平沢裕子)

 ◆少し歩いて息切れ

 COPDは、酸素と二酸化炭素を交換する「肺胞」の壁が壊れる肺気腫や、気道に炎症が起きる慢性気管支炎など慢性的な肺の病気の総称。歌丸さんは、平成22年に厚生労働省が設置した「COPDの予防・早期発見に関する検討会」の委員を務め、検討会で自身の喫煙歴について打ち明けている。

 それによると、19歳のときからたばこを吸い始め、1日約50本吸うヘビースモーカーだった。67歳のとき、人間ドックで「肺が弱っている。禁煙しないと取り返しのつかないことになる」と言われたが、吸い続けた。たばこをやめたのはそれから6年後の73歳のとき。風邪をこじらせて肺炎となり、非常に苦しい思いをしたためだ。そのころ、楽屋から高座の座布団までのわずかな距離を歩くだけで息切れがし、最初の2~3分はしゃべることができない状態だったという。

 歌丸さんは「今になってたばこがすごく毒なものだということに気が付いたが、ちょっと遅かった」と後悔しきりで、自分と同じような目に遭う人をなくすために、COPDの早期発見・治療ができる体制づくりを訴えた。

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