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【平成の証言】「あと数秒耐えられたら。しかし、日本は弱くて負けたんじゃない」(5年10月~6年4月)

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【平成の証言】
「あと数秒耐えられたら。しかし、日本は弱くて負けたんじゃない」(5年10月~6年4月)

イラク戦でロスタイムに同点にされ、W杯初出場を逃した日本選手ら。ラモス瑠偉選手(背番号10)はピッチ上で座り込んだ=平成5年10月28日 イラク戦でロスタイムに同点にされ、W杯初出場を逃した日本選手ら。ラモス瑠偉選手(背番号10)はピッチ上で座り込んだ=平成5年10月28日

 31年4月30日の終わりに向けてカウントダウンが始まった平成時代。私たちが受け止め、発した言葉は時代の証言となって「あのとき」をよみがえらせます。「平成の証言」を、元年からひと月刻みで振り返ります。

■平成5年10月

 「あと数秒耐えられたら。しかし、日本は弱くて負けたんじゃない。天が味方しなかっただけだ」 (島田秀夫日本サッカー協会会長)

 28日、勝てば悲願のワールドカップ(W杯)初出場が決まるアジア最終予選のイラク戦。2-1とリードし、ほぼ手中にしたW杯切符は終了直前、ロスタイムに決められた同点ゴールで逃げていった。

 語り継がれる「ドーハの悲劇」。選手らはピッチに倒れ込み、号泣した。オフト監督は選手に近寄ろうとしたカメラマンを「やめてくれ」と制し、「これがサッカーだ」と語ったと本紙は伝えている。

■5年11月

 「息子のような悲劇を二度と起こしてほしくないという気持ちで、この署名を持参しました」 (米国で射殺された服部剛丈(よしひろ)さんの両親)

 前年10月に留学中の米ルイジアナ州でハロウィーンパーティーの訪問先を間違え、射殺された剛丈さん=当時(16)=の両親が11月16日、ホワイトハウスでクリントン大統領と面会。170万人の署名とともに銃規制強化を訴え、大統領は取り組みを約束した。面会後に父、政一さんは「剛丈の死が無駄ではなかったというにはまだ早い」と述べた。「銃のない安全な国に」。その願いはまだかなっていない。

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