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ロボットボートでハス刈り取り 大量繁茂の千葉・手賀沼で実証実験始まる

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ロボットボートでハス刈り取り 大量繁茂の千葉・手賀沼で実証実験始まる

手賀沼で行われたロボットボートによるハスの刈り取り実験=6月14日、千葉県柏市岩井新田先(江田隆一撮影) 手賀沼で行われたロボットボートによるハスの刈り取り実験=6月14日、千葉県柏市岩井新田先(江田隆一撮影)

 自律航行型のロボットボートを使って増えすぎたハスの繁殖を防ぐ実験が千葉県北西部の手賀沼で始まった。美しい花を咲かせるハスは手賀沼の重要な観光資源となっているが、県や周辺自治体で組織する手賀沼水環境保全協議会などによると、繁茂面積が昭和40年の1・5ヘクタールから昨年は約16倍の23・6ヘクタールまで拡大。群生場所周辺では酸素の量が減り、他の動植物の生育に悪影響を与えることが懸念されており、実験を行った市民団体では今後、同ロボットボートによる刈り取りの効果を検証していくことにしている。

 今回実験を行ったのは手賀沼の環境保全に取り組む市民団体の「美しい手賀沼を愛する市民の連合会」(八鍬雅子会長)。同会ではこれまでも手作業によるハスの刈り取りを行ってきたが、より効率的な作業を目指し、梅津裕・東大大学院准教授が環境省のプロジェクトの一環として開発した「湖沼水草刈りロボットボート」を使った実証実験に乗り出した。

 同ロボットボートは全長2・45メートル、幅1・2メートルで、衛星利用測位システム(GPS)を使ってあらかじめ決められたルートを無人で自動航行し、前方に備え付けたカッターで水面から約50センチ下にある植物の茎を切る。6月14日に行われた実験では約200平方メートルの範囲にあるハスの茎を約30分で刈り取った。

 成長したハスは上部を刈り取っても根が生き残るが、茎を切ると水が入って中が腐るため、これ以上生えてこないという。人による刈り取りに比べ、コストがかからないといったメリットもあり、同会では今秋にも今回の刈り取り部を調べ、効果を検証することにしている。

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