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【クローズアップ科学】猛暑の東京五輪を冷やせ! ぬれない霧、多肉植物、スパコン…ヒートアイランド対策の研究進む

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【クローズアップ科学】
猛暑の東京五輪を冷やせ! ぬれない霧、多肉植物、スパコン…ヒートアイランド対策の研究進む

2017年8月の関東地方の平均気温(気象庁提供) 2017年8月の関東地方の平均気温(気象庁提供)

 微細な水の粒で体感温度が5度ダウン

 五輪開催地の東京都は2020年に向け、太陽光をはね返し熱をためにくい道路や、保水性が高く内部に蓄積した雨などの気化熱で気温を下げる道路、枝が大きく広がり日陰面積が増える街路樹などの整備を推進中だ。だが、ほかにも多くの研究開発が進んでいる。

 屋外での暑さ対策の一つに、水を霧状に噴霧し気化熱で浴びた人の体感気温を下げる「ミストシャワー」がある。ただ、水の粒で肌や洋服がぬれ不快に感じる人が多かった。そこでパナソニックは「ぬれないミストシャワー」を開発した。

 噴き出し口の形状を改良し、空気と衝突させて噴霧することで、水の粒の大きさを従来の10分の1程度の直径約10マイクロメートルに。蒸発が非常に早く、浴びた人はぬれたように感じないが、体感温度は約5度下がる。同社では「五輪会場に訪れる人たちへの、いいおもてなしになれば」と話す。

 サボテンの仲間で乾燥に強い多肉植物をヒートアイランド対策に使う取り組みも進んでいる。東京都市大の飯島健太郎教授は今年3月、東京都交通局と共同で東京都荒川区と新宿区を結ぶ路面電車、都電荒川線(東京さくらトラム)の線路に多肉植物を植え気温を下げる実証実験を始めた。

 線路に敷かれた砂利の表面温度は、真夏の日中で50~60度になる。熱は夜になっても冷めず熱気を放ち続け、ヒートアイランドを加速する。そのため、一部の路面電車では線路に芝生を植え、葉から大気中に水が蒸散する作用で気温上昇を抑制している。だが、芝生は散水や刈り込みなどの維持管理に手間がかかる。

 そこで雨水だけで生き延び、あまり大きくならず管理が楽な多肉植物に着目。東京都豊島区の大塚駅前停留場など3カ所に多肉植物のセダム属を敷き詰めた。

 飯島教授は「多肉植物は蒸散効果は小さいが遮熱効果が高く、夏場の日中の表面温度は30~40度にとどまるため、周辺への放熱を抑制できる」と話す。実証実験は東京都の「2020年に向けた実行プラン」の事業の一つで、成果は東京五輪にも生かされそうだ。

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