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新潮社「講談社は冷静な対応を」 芥川賞候補作「美しい顔」表現類似問題

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新潮社「講談社は冷静な対応を」 芥川賞候補作「美しい顔」表現類似問題

小説「美しい顔」が掲載された「群像」6月号 小説「美しい顔」が掲載された「群像」6月号

 東日本大震災を題材にした北条裕子さんの芥川賞候補作「美しい顔」の一部表現が、石井光太さんのノンフィクション「遺体」(新潮社)などの既刊本と類似している問題で、講談社は6日発売の文芸誌「群像」8月号に告知を掲載し、参考文献として5冊を挙げ、石井さんら関係者に謝罪した。一方、新潮社も同日にコメントを発表し、今回の問題をめぐる講談社の一連の対応について、「講談社には、版元として冷静な対応を望みます」などと要望した。

 講談社は3日にコメントを発表し、「参考文献未表示の過失についておわびいたします」と謝罪。ただ、「小説という表現形態そのものを否定するかのような(新潮社の)コメントを併記して発表したことに、著者は大きな衝撃と深い悲しみを覚え、編集部は強い憤りを抱いております」として、新潮社の対応を批判していた。

 この講談社のコメントについて、新潮社は6日、「弊社に怒りの矛先を向けた内容。弊社はただただ驚くとともに困惑するばかりでした」と指摘。同作や作者の北条さんに非難の声が集まっていることは「同情申し上げるしかありません」としつつ、「そうした状況をつくり出した原因があたかも弊社(新潮社)にあるかのような講談社の声明は、本末転倒としか言いようがありません。そもそもの原因は、参考文献を掲載せず、類似箇所を生じさせた講談社側にあるのではないでしょうか」と主張した。

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