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芥川賞候補作「美しい顔」の表現類似問題、参照元の編者がコメント 「看過するわけにはいかない」

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芥川賞候補作「美しい顔」の表現類似問題、参照元の編者がコメント 「看過するわけにはいかない」

小説「美しい顔」が掲載された「群像」6月号 小説「美しい顔」が掲載された「群像」6月号

 芥川賞候補作で、北条裕子さん(32)のデビュー小説「美しい顔」の一部記述が、東日本大震災の被災者の手記「3.11 慟哭(どうこく)の記録 71人が体感した大津波・原発・巨大地震」と類似している問題で、同作の編者である金菱清(かねびし・きよし)・東北学院大教授は出版元の新曜社を通じ、「執筆ルール違反の問題。小説だけ例外として看過するわけにはまいりません」などとするコメントを発表した。

 金菱教授のコメントは5日付。「美しい顔」には無神経な取材をするマスコミへの怒りを表現した部分など、十数カ所の類似部分があると指摘。「すぐに、(『慟哭』に登場する)この方やあの方からモチーフを採ったものだとわかるレベル」と批判した。

 さらに、「学生のレポートでもネットから情報を採って自分の文章として加工してくる手法と大差がありませんでした。一般的に教育の世界では、こういうことをしないようにと学生に教えています」と説明。「小説だけ例外として看過するわけにはまいりません。『慟哭』の記録は単なる素材ではありません」と断じた。

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