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「渡邊省亭」展 モダンな細密描写に存在感

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「渡邊省亭」展 モダンな細密描写に存在感

「青楓白鷺・雪中鵯図」双幅 明治~大正時代 齋田記念館蔵 「青楓白鷺・雪中鵯図」双幅 明治~大正時代 齋田記念館蔵

 花鳥画で名をはせた日本画家の渡邊省亭(せいてい)(1851~1918年)。没後100年を記念する展覧会が東京都世田谷区の齋田(さいた)記念館で開かれている。同館の秘蔵コレクション21点を前期と後期に分けて公開。東京の博物館施設でのまとまった省亭の展示は初めてで、写実的な細密描写で才能の輝きを見せている。(渋沢和彦)

 今回初公開された「青楓白鷺(あおかえでしらさぎ)・雪中鵯図(せっちゅうひよどりず)」。左右一対で夏と冬の鳥を描いた。右幅に描かれているのは爽やかに彩る青楓と水辺でかれんに咲く河骨(こうほね)の花。その中心にいるのが堂々としたシラサギだ。何の植物だろうか。まっすぐで鋭利な緑の線がシラサギの体を横切る。なんとも大胆な構図が緊張感をはらむ。左幅は、雪の積もった木々の中に2羽のヒヨドリを描出。一瞬の動きをとらえた花鳥画の名手らしい作品だ。明治から大正時代に制作された絵だが、むしろモダンな印象を与える。

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