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小笠原・父島に残る戦争の傷跡 戦跡ツアーで平和のありがたさ知る

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小笠原・父島に残る戦争の傷跡 戦跡ツアーで平和のありがたさ知る

父島での戦没者約4400名を祀る海軍墓地=父島 父島での戦没者約4400名を祀る海軍墓地=父島

 米国からの返還50年を迎えた小笠原諸島(東京都小笠原村)。世界自然遺産に登録された「東洋のガラパゴス」と呼ばれる雄大な自然が残る一方、先の大戦末期に激戦地となった硫黄島など戦地としての一面も持つ。

 父島も日本軍の要塞だったため、米軍の空爆を受けた。陸上戦は免れたが、あちこちに被害の跡や軍施設の遺構が残っている。

 訪れた観光客向けに当時の凄惨(せいさん)な状況を戦争を知らない世代がガイドになって伝える「戦跡ツアー」が行われており、同行した。

 ツアーを担当して20年というベテランガイドの加藤栄樹さん(56)の案内で、まず向かったのは旧日本軍の海軍墓地。太平洋戦争時、父島では米軍の空爆で、約4400人が犠牲になった。うち一般人は40人という。

 戦没者に手を合わせた後に向かったのは夜明山。山に入って間もなく、当時日本軍が使用していたという飲料水や調味料を保存していた瓶を発見、70年以上前の痕跡が大自然に残る。

 山中には至る所に防空壕が残っており、中には全長30メートルを超えるものあるという。当時の兵士は負傷者を除いて横に寝ることはせず、「壁に寄りかかり敵襲に備えた」と加藤さん。絶景が広がる山頂には当時、対空撃砲が整備されており、爆撃機の動向を把握するのに非常に重要な拠点だったそうだ。

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