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山本周五郎の未発表作発見 戦中に命惜しむ武士描く

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山本周五郎の未発表作発見 戦中に命惜しむ武士描く

山本周五郎の未発表短編「死處」の原稿(講談社提供) 山本周五郎の未発表短編「死處」の原稿(講談社提供)

 武士の苦衷や庶民の哀歓を描いた歴史小説作家、山本周五郎(1903~67年)が戦時中に書いた未発表短編が、4日までに見つかった。タイトルは「死處」で、命を惜しむことの大切さを武士が説く内容。識者は国民の命を顧みない風潮が強まる戦時下での、山本の違和感を示す一作だと指摘。13日刊行の講談社文庫「戦国武士道物語 死處」に収録される。

 講談社によると、山本の名前の入った200字詰め原稿用紙40枚に書かれ、昭和16(1941)年10月25日と記されていた。当時の人気雑誌「冨士」の翌年新年号に掲載予定だったが、同誌が紙不足で休刊し、発表の機会を失したとみられる。

 当時の慣例で原稿は返却されず、そのまま同社に保管されていたのを昨年、山本の企画展が開かれた際、同社が資料を精査する中で見つかった。

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