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【がん電話相談から】胃がん術後、腹膜播種で再発疑い

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【がん電話相談から】
胃がん術後、腹膜播種で再発疑い

 Q 52歳の妻は10カ月前、スキルス胃がんIIIC期で手術しました。術後補助化学療法でゼロックス療法を行いましたが、肝機能障害のため1回で中止。TS-1単独治療を始めました。4カ月前、CT(コンピューター断層撮影)検査で少量の腹水があり、腫瘍マーカーが上昇、腹膜に再発の可能性があると言われました。このままTS-1内服のみの治療でいいでしょうか。抗がん剤の腹腔(ふくくう)内投与は適応になりませんか。

 A 胃がんが腹膜播種(はしゅ)で再発した場合、細胞レベルで散らばっているため、手術などで完全に取り除くことはできません。そのため抗がん剤を直接腹腔内に投与する治療は合理的です。しかし、抗がん剤が効くのは表面に出ているがんだけです。さほど深くは浸透しないので、全身の抗がん剤投与も併用します。腹腔内治療は医師主導の先進医療で、東大を中心としたグループで臨床試験が行われているので、参加医療機関を受診することになります。

 治療開始には、腹膜播種再発の確定診断が必要です。腹水穿刺(せんし)は皮膚の上から針を刺して腹水を取り、がん細胞の有無を調べる検査です。腹水が少量で無理ならば、審査腹腔鏡を行います。おなかに小さな穴をあけ、腹腔鏡で腹腔内を見て生検や細胞診をするもので、全身麻酔で行います。再発が確認されたら、そのまま薬剤の注入口である腹腔ポートを留置するといいでしょう。また、女性の場合は大がかりな審査腹腔鏡ではなく、経膣的な超音波内視鏡を用いた腹水穿刺も可能です。

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